「マイルド坂口憲二」Detective Kien: The Headless Horror カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
マイルド坂口憲二
ベトナムのサスペンスホラー時代劇。
現地でそこそこヒットした事が伺えるほど日比谷の劇場ではベトナム人鑑賞者が多数。
字幕を読み終える前にあちこちで笑い声が起こり、ひそひそと話し声が聞こえ、前のシートの若いカップルはイチャイチャしだりたりと自由な感じで文化の違いを知れる。
以前どこかの配信で中国か台湾の似たような設定の映画を観た記憶が薄っすらあるが、タイトルは全く思い出せない。
田舎の山村が舞台で主要な登場人物も少ないので、ある程度限られた枠の中から犯人を特定することができるはずだが、思いのほか決め手となるような描写を中々見せず謎解きはまあまあ楽しめる。
主演の検査官?は坂口憲二似のハンサムさんで激しいアクションの殺陣も上手にこなすが常にクールで表情を崩さず面白みを感じない。
一方嘆願書を出した叔母役の女優さんも綺麗な顔立ちだが、不必要に過剰な演技と顔芸で起こっている事象とのバランスが悪すぎて少し気持ちが悪い。
ストーリー、演出、脚本、役者の演技、特殊効果などベトナム映画の現在地を知るには非常に良い映画。
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