「【”ごきげんよう。”今作は令和版拗らせ女子が集うスピリチュアル「櫻の園」であり、一人の悩める女子高校生の心の成長物語でもある。今作の幽玄耽美的ファンタジックな世界観は魅力的でありましたよ。】」白の花実 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”ごきげんよう。”今作は令和版拗らせ女子が集うスピリチュアル「櫻の園」であり、一人の悩める女子高校生の心の成長物語でもある。今作の幽玄耽美的ファンタジックな世界観は魅力的でありましたよ。】
<Caution!内容に触れています。>
ー 「櫻の園」:吉田秋生の漫画を基に、創立記念日にチェーホフの「桜の園」を上演するカトリック系女子高生たちの恋心を描いた1990年の中原俊監督の作品である。
勝手な推測だが、今作が初長編の坂本悠花里監督は、上記作品を意識して今作を製作したのではないかな、と鑑賞しながら思ったのである。
<理由>
1.作品の舞台がカトリック系女子高である事。(”ごきげんよう。”と儀礼的に挨拶するところもソックリである。但し、「櫻の園」では校門を出る際に、学校に向けて言う。)
2.アンナとリカとシオリの関係性が、「櫻の園」で鮮烈に描かれたように、微妙に憧れと恋心を繊細さを絡ませた趣で描かれている事である。
物語世界は、皆が認める演劇の主役であるリカが、ある日自殺した事で展開していくのであるが、彼女の霊魂が、生きる事に意味を見出せず死んだように生きるアンナの中に入った事で、彼女がリカが遺した日記と共にリカが抱えていた”秘密”に気付き、生の尊さに目覚めて行く過程が、中々だったのである。
但し、二時間の間、ずっと観客を魅了するところまでは到達してはいないかな、とも思った部分が少しあったので、偉そうで申し訳ないが、評点は3とさせていただきます。
坂本悠花里監督は、今作を公開するまで前作の短編から6年掛かっているとの事である。大変だったと思うけれども、今作の幽玄耽美的ファンタジックな世界観は魅力的であったので、次作を待ちたいモノである。-
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