「テレビ放送が待ち遠しくなる」劇場先行版「ゴールデンカムイ」札幌ビール工場編 後編 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
テレビ放送が待ち遠しくなる
■ 作品情報
野田サトルのベストセラー漫画を原作とする大ヒットテレビアニメ「ゴールデンカムイ」の最終章の序章となる「札幌ビール工場編」を、2026年1月のテレビ放送に先駆けて劇場公開する前後編2部作のうちの後編。監督: すがはらしずたか。主要キャスト: 小林親弘、白石晴香、伊藤健太郎、大塚芳忠、中田譲治、津田健次郎、乃村健次、菅生隆之、杉田智和、松岡禎丞、竹本英史、小西克幸、関智一など。
■ ストーリー
樺太から北海道に帰還した元陸軍兵・杉元佐一、アイヌの少女アシㇼパ、脱獄王の白石由竹が、アイヌの金塊の手がかりとなる刺青人皮を持つ脱獄囚を追う旅を再開する。彼らは海賊房太郎を仲間に引き入れ、新たな標的である脱獄囚・上エ地圭二の足取りを追って札幌へ向かう。杉元佐一とアシㇼパ、白石由竹に加え、金塊の行方を狙う鶴見中尉率いる大日本帝国陸軍第七師団(宇佐美、菊田、月島、鯉登ら)、そして戊辰戦争を生き延びた土方歳三とその一味(永倉、牛山、門倉ら)、さらに、巧みな射撃術を持つ尾形百之助、刺青脱獄囚である海賊房太郎らも登場し、それぞれの思惑が交錯する。
■ 感想
「ゴールデンカムイ」の実写劇場版のおもしろさに魅せられ、3週間前に鑑賞した先行公開版の前編。正直なところ、前編は物語を完全に理解できたとは言い難かったのですが、それでも作品が持つ独特の魅力に引き込まれ、後編もさっそく鑑賞してきました。原作やテレビアニメの人気の高さを物語るように、劇場内は多くの観客で賑わっていました。
本作は、前編からの続きとして何の事前説明もなく、すっと始まる構成です。やはり、これまでの物語や登場人物たちの背景をある程度知っていなければ、話の流れを把握するのは難しいかもしれません。後編では派手なアクションシーンは控えめで、金塊を巡る争いの発端となった出来事が、より深く掘り下げられていきます。劇場版の前編以外のテレビアニメ版を未視聴の自分にとって、登場人物たちの関係性や複雑な経緯は半分も理解できませんでした。
しかし、それでもなお、作品全体から醸し出される雰囲気やキャラクターたちの個性に強く惹きつけられます。たとえ全てを理解できなくとも、続きが気になってしかたない、そんな不思議な魅力が「ゴールデンカムイ」にはあるのだと改めて感じます。この先行公開版は1月から始まるテレビアニメシリーズに繋がるわけで、それまでに何とかこれまでのテレビアニメ全話を視聴して、ストーリーに追いつきたくなります。シーズン4までで全49話となると、なかなかの道のりですが、年末にイッキ見しようかなと思います。
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