「【”貴女の中の自分・・。”今作は、二人の少女が初めて会った時からお互いに影響を与え合いつつも別れ、数年後に再会する様を幽玄耽美な映像で描いた考察系且つアーティスティック作品である。】」12月の君へ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”貴女の中の自分・・。”今作は、二人の少女が初めて会った時からお互いに影響を与え合いつつも別れ、数年後に再会する様を幽玄耽美な映像で描いた考察系且つアーティスティック作品である。】
■人気若手女優のソル(ハン・ソヒ:余りの美しさにビックリ!少し、浜辺美波さんに似ているかな。)と、女優を夢見るスアン(ハン・ヘイン)は、女優業に壁を感じたソルがスアンのいる田舎の高校に転入して来た事で出会う。
二人は直ぐに意気投合し、仲良くなるがソルは或る日スアンに何も言わずに転校してしまう。
そして、数年後。女優になったスアンはソルを探し続けている。そして、スアンは雪の降る日に、海がある地に行くのである。そこで、久しぶりに出会ったソルは最初はスアンに気付かぬふりをするのだが・・。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作は、ハン・ソヒの突出した美しさと、幻想的な二人の海がある地での再会のシーンが魅力であり、強烈なインパクトを齎す作品であり、考察系の作品でもあると思う。
・物語は、章立てで構成される。
第一章:ソルとスアンの高校時代を描いた<ソル>。
第二章:美しく成長し、女優として活躍するスアンを描いた<スアン>。
第三章:二人が冬の海で再会する幻想的なシーンで綴られる<海>
・特に良いのは、第三章である。
ガラケーからスマホを使う時代に時は流れ、二人は海のある街で再会する。
最初はソルはスアンに気付かない”ふり”をするが、バーで語り合い、二人は荒い波の冬の海でサーフィンをするのだが、方向を失い見知らぬ海岸に漂着するのである。
雪の中を、歩いて行くとそこには無人の家があり、二人はそこで雪を溶かして、肌を寄せ合って暖を取るのである。
エロティックさは一切ない、不思議で静謐な無人の家の一室の空間。
ソルに寄り添うように彼女の胸元に顔を埋めるスアンの安らかな表情が、彼女のソルに対する想いを物語っているのである。
・だが、陽光が部屋の中に差し込む翌朝にスアンが目を覚ますと、ソルの姿は無い。彼女が海岸に行くとそこにはソルのサーフィンボードはなく、スアンのボードのみが残っているのである。
そして、スアンは一人でパドリングをしながら海に出て、初めて波の上でサーフィンボードの上に立つのである。爽やかな顔をして・・。
<今作は二人の少女が初めて会った時からお互いに影響を与え合いつつも別れ、数年後に再会する様を幽玄耽美に描いた作品なのである。>
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