「何が主人公を突き動かすのか」RED ROOMS レッドルームズ windploofさんの映画レビュー(感想・評価)
何が主人公を突き動かすのか
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ストーリーと画作りはサイコスリラー、音楽/効果音はホラーテイスト
特に効果音は雰囲気があってとても良いです。
すでに起きた殺人事件の裁判を中心にして話が進みます。
主な登場人物は3人、作中に追加で酷い目に合う人はいないのですが、ずーっと雰囲気が怖いですね。
ただ、怖いのは雰囲気だけなのであくまでもサイコスリラーというジャンルには収まったままかなと思います。
狂気に突き進む主人公を訥々と描いているので、気持ち的な遊びがなくてずっと緊張を強いられる感じです。
んで、結局主人公は何がしたかったのかな…
真相を見届けたかっただけ?それにしては大層な額を使ったり、違法行為も厭わなかったり。
結果、本当に彼女はただの傍聴人であり、純粋に事件の真相を欲していただけという点に狂気が凝縮されています。
カミーユのビデオを見るシーンで赤い光を浴びるさまは、まさにRED ROOMSそのものに成り代わったということでしょうか。
個人的に一番怖かったのは、カミーユの自宅に侵入して彼女の部屋で自撮りをするシーン。
あれは何だろう、戦利品的な?
母親にUSBメモリ(恐らく動画が入っている)を提供したのは、事件解決に向けたせめてもの良心だったのか、それとも裁判で早く真実を詳らかにするためのブースター的なものだったのか…
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