最後のピクニックのレビュー・感想・評価
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将来に希望は持ちたいけど……
60年ぶりに故郷を訪れた女性が親友と楽しい時を過ごすなかで、青春時...
60年ぶりに故郷を訪れた女性が親友と楽しい時を過ごすなかで、青春時代の思い出をよみがえらせていく姿と、それぞれの波乱万丈な人生を描いたヒューマンドラマ。
大都会ソウルで息子家族と暮らすウンシムは、「宝島」と呼ばれる海沿いの町・南海(ナメ)に60年ぶりに帰郷し、親友グムスンのもとに身を寄せる。かつてウンシムに思いを寄せていたテホも交えて昔を懐かしみ、3人は和気あいあいとした日々を過ごす。忘れていた記憶をひとつずつ思い出し、懐かしさに心を躍らせるウンシムだったが、彼女が長年この地を離れていたのにはある理由があった。16歳の時に彼女の未来を決定的に変えてしまった出来事と、波乱に満ちた人生が明かされ、互いの現在を知ったウンシムとグムスンは、美しい花が咲き誇る草原へ最後のピクニックに出かけ、生まれ変わってもまた友だちになることを誓う。
「怪しい彼女」のナ・ムニが主人公ウンシム、Netflixドラマ「イカゲーム」のキム・ヨンオクが親友グムスン、「チャンス商会 初恋を探して」のパク・クニョンがテホを演じた。監督は「怪談晩餐」のキム・ヨンギュン。
最後のピクニック
2024/韓国
配給:ショウゲート
遠くの身内より近くの友
主要な人物3人の「死」について想いを馳せ、その3人を取り巻く「家族」との関りについても考える、そう遠くない未来、実際に我が身へと降りかかる問題を見せつけられた気がした。
しかし、スクリーンからは行く末を案じた悲壮感は伝わらず、かえって清々しさを覚えてしまう。
それは女性二人の歯に衣着せぬ言葉のぶつけ合いや、「初恋の人よ!」と明るく言い続けられる男性の偽らざる言葉の発露がそうさせているのだろうと感じながら、時にクスりと笑いながら最後まで観ることができた。
家族だからここそ慮って言葉や態度を濁してしまう場合もあるだろう、それこそ遠い(現実の距離であったり、心が離れていたり、それは様々な意味で乃【遠い】ということ)身内よりも近くの(これは距離ではなく、同じ時を歩んできた者同士の記憶や感情の【近さ】)友が勝ることは有るよなぁとしみじみ思った。
そういった意味では満点に近い星を付けたくなるのだが、ラストのシーンは、これから先を暗示させるもので、それを考えると手放しでは喜べなくなってしまうので、このような評価になってしまったが、どの国でも共通の親子あるあるを見事に描いた素敵な作品だと思いました。
最後までピクニックを楽しもう。
親友と迎える人生の終章
■ 作品情報
監督:キム・ヨンギュン。脚本:チョ・ヒョンミ。主要キャスト:ナ・ムニ、キム・ヨンオク、パク・クニョン。製作国:韓国。
■ ストーリー
大都会ソウルで一人暮らしをしているウンシムのもとに、突然親友グムスンが訪れる。これを機に、ウンシムは60年ぶりに故郷の海沿いの町・南海へ帰郷する。そこでグムスンのもとに身を寄せ、かつてウンシムに思いを寄せていたテホも交え、青春時代の思い出を懐かしむ日々を送る。しかし、ウンシムが長年故郷を離れていた理由や、それぞれの波乱に満ちた人生が明らかになっていく。互いの“今の真実”を知ったウンシムとグムスンは、美しい花が咲き誇る草原へ最後のピクニックに出かけ、生まれ変わってもまた友達になることを誓う。
■ 感想
人生の終わりをどう締めくくるのか、何をもって良し悪しとするのか。本作は、そんな根源的な問いを観る者に深く投げかけてくるようです。
60年ぶりに故郷に戻ったウンシムと親友グムスン、そしてかつてウンシムに思いを寄せていたテホとの再会。彼女らがこれまで歩んできた人生、我が子との確執、故郷の人々との温かい交流を通して、自らの生き方を見つめ直していく姿が胸に迫ります。自分の人生を精いっぱい生きてきたと心から思いたい、そしてそれを誰かに認めてほしいという切なる願いは、きっと多くの人が共感するのではないでしょうか。そんな時に、隣に親友がいることの尊さ、二人の絆の深さが本当に羨ましく、幸せな光景に映ります。
主演のお二人の演技は本当にすばらしく、登場人物たちの人生の重みや感情の機微を繊細に表現しています。特に終盤、物語が一気に盛り上がり、胸に迫る展開を見せる時には、涙腺が緩むのを抑えられません。
しかし、それまでの道のりは、やや散漫に感じられます。個々のエピソードやキャラクターは魅力的なのに、ちょっと盛り込みすぎて、それらが全体のテーマを盛り上げるための相乗効果を十分に生み出せていないように見えてしまうのが惜しまれます。
ラストシーンについても、決してダメというわけではなく、観る者に想像の余地を残しているとは思いますが、個人的な好みとしては、もう少し希望のもてる締めくくりがよかったです。厳しい現実を描きながらも、どこかに光を見出せるような終わり方であれば、より心に残ったかもしれません。
とはいえ、観終わった後には、自分の家族との向き合い方、そしてこれからの人生をどう生きるべきかについて、深く考えさせられる作品であったと感じます。
ラストは、、、
愚痴女vsすねシム
60年ぶりに故郷を訪れた女性の過去と家族や友人への思いの話。
あらすじ紹介にはソウルで息子家族と暮らしているって書いてあるけれど、1人暮らしをしている家に息子と嫁とその子供が突然逃げて来て、そして同じタイミングで嫁の母親も訪ねて来て巻き起こっていく。
息子がクズなのは一目瞭然だけれど、嫁もカナダがーってなかなかですよね、そりゃあ家出するわなと始まって、あれ?嫁母が親友!?
そこから南海へとなって行き、そこでみせるエピソードとか関係性とかは良かったけれど、息子や息子が絡んだ考え方とかはどうもね…この国の人たちの考え方とか意識みたいなものが個人的に苦手というか受け入れ難いからなんでしょうね。
しかもその部分が結構強く出ているし。
ということで、悪くはないけれどイマイチ刺さらなかったかな。
人生は一睡の夢
複雑…
複雑な悲しみある映画でした。
若者よ
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