「終盤直前まではとても良かったので惜しい」LIBERTY DANCE Bigcatさんの映画レビュー(感想・評価)
終盤直前まではとても良かったので惜しい
青春ものとしては、終盤直前まではとても良かったです。★4.5くらいつけたくなる展開でした。
それに対して、結末が今一つはっきりしていないようで、そこまでの良さがやや失われてしまったように思いました。メインテーマのはずの著作権の話、最後どうなったのか良くわからないままエンディングになってしまったように見えたためです。
解決させたのか、あるいは、解決できなかったということなのかも、今一つ読み取れませんでした。観客から料金を取らなければOK、というような会話シーンあったので、それが最終案なのだと思って見ていました。けれど、本当の最後の直前、なにやら唐突に登場した外国の男女が、主演の女子高生たちのダンス動画を消してもらわなければ、という趣旨の会話をする場面が加わったので、さらに話が良くわからなくなってしまいました。無料イベントにしても著作権問題は解決していないよ、という意味のシーンなのか、何だったのでしょうか。
また、そういうところが気になり出すと、チケット代の1000円が厳しいというこの作品で重要な設定自体も、ちょっと不自然に思えてきます。
(どの役の高校生かまで書くのは控えますが)さすがに月額1000円以上はかかると思われるスマホは持たせてもらえているのに、1回きりの発表会チケット代の1000円に悩むというのは無理があるのではないでしょうか。
その月だけ、あと1~2時間バイトのシフト増やしてもらって、増えたバイト代で彼女がチケットを購入し、発表会に招待します! と見てほしい相手にプレゼントしてあげれば済んだのでは、と思ってしまうためです。あんな難しい事件? を計画して実行に移してしまうよりよほど簡単で、生じる結果も悪くないと思ったのですが。
とはいえ、もっと多くの人に見てもらえたらと応援したくなる作品だと思いました。
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