「核兵器で溢れた地球は、ダイナマイトで出来た家と同じだ!」ハウス・オブ・ダイナマイト Mr.C.B.2さんの映画レビュー(感想・評価)
核兵器で溢れた地球は、ダイナマイトで出来た家と同じだ!
Netflixの配信前劇場公開。監督キャスリン・ビグロー、「ミッション・インポッシブル」を退場したレベッカ・ファーガソンなら観に行かなくては。
2025年10月10日(金)
劇場公開初日。なるべくスクリーンの大きな劇場で、と思いキャパ333のシネマート新宿で「ハウス・オブ・ダイナマイト」を。
発熱している子を夫に任せて危機管理室のウォーカー大佐(レベッカ・ファーガソン)は出勤する。隣席の部下は今晩指輪を手にして彼女にプロポーズすると言う。夜勤勢と交代して、通常の1日が始まると思われた金曜日の朝、一発の核ミサイルがアメリカ本土に向けて発射される。
発射地点は未検知も、弾道から北朝鮮と思われる。何故、核ミサイルを発射したのか?
想定される米国着弾まで、あと19分。
何度も訓練して来た核ミサイル迎撃。しかし、これは訓練ではない。現実なのだ。
着弾地点はシカゴ。一千万人が犠牲になると見込まれる。
核ミサイルを迎撃ミサイルで撃ち落とすのは容易ではない。弾で弾を撃つようなものだ。2発の迎撃ミサイルが発射されるが、1発は2段目が分離せず。残りの1発は核ミサイルを追う。「迎撃の確率は?」「61%です」も、迎撃出来ず。「コイントスじゃないか!(当たるか当たらないか)」
迎撃失敗はロシアや他国の知る所となり、各国に動きが出る。ロシアの原潜が、中国の空母が動く。
バスケットボールのイベントに出席していた大統領(イドリス・エルバ)は呼び戻されるが、随行員の手には核のスイッチが。手順を説明される大統領。
核戦争回避のためにホワイトハウスではロシア外相との電話協議が続く。
核ミサイルを搭載したステルス爆撃機が大統領命令に備えて発進する。
二次攻撃や米国被弾に乗じた他国の攻撃に対し、核攻撃を仕掛けるべきか?それとも核戦争を回避するために自重すべきか?
危機の瞬間が迫るとウォーカー大佐だけでなく、国防長官までが家族を案じて電話をかける。
報復しなければ「降参」、報復すれば「自殺」。大統領は決断を迫られる。
大統領夫人は象の保護活動でアフリカにいる。妻の助言を求めるも携帯の電波は切れる。
アメリカ大統領の選択は、如何に?
19分間の出来事が角度を変えて何度も繰り返される。シカゴ市民1000万人は助かるのか。ミサイルを迎撃する事は出来るのか。核戦争は回避出来るのか。大統領は核ミサイル発射を決断するのか。
ヒリヒリするような緊張感。
結局、核兵器が使われれば、その反撃で1時間もすれば世界は滅びると言う事だ。
核兵器削減や核兵器による抑止なんて、何の意味もない。
核兵器で溢れた地球は、ダイナマイトで出来た家と同じだ!爆発すれば一溜まりもない。
今の合衆国大統領なら、「どんどん撃て!!!」と言うのかな。
コメントありがとうございます。
ものすごい緊張感でした。
核は一発撃たれたら世界は終わり、その通りと思います。
昨日の夜、PCから共感くださった方のレビューに飛んだら、いきなりeiga.comにブロックされてしまいました。英語で、解決するにはサイトのオーナーにブロックされていることをメールで知らせるように、とメッセージが出てくるので、スマホからeiga.comに入って問い合わせのアドレスにメールで伝えています。スマホからは問題なくアクセスできるのですが、めっちゃ不便です
(泣)
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