劇場公開日 2025年8月16日

「知ることから始める」ウナイ 透明な闇 PFAS汚染に立ち向かう りあのさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 知ることから始める

2025年9月23日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

2016年、沖縄県は県民45万人に供給する水道水に化学物質PFAS(有機フッ素化合物)が含まれていたことを公表した。当時、多くの県民はPFASについて知らず、すぐに関心が高まることはなかったが、アメリカではがんや低体重児出生といった健康への影響が確認されていた。その深刻さに気づいた沖縄の女性たちは街頭で涙ながらに訴え、調査や浄化を求めるようになった。しかし、汚染源とみられる米軍基地への立ち入り調査は拒まれ続け、汚染発覚から9年経ってもなお、汚染源の特定すらできずにいた。それでも子どもたちを守るために闘いを続ける女性たち。一方、アメリカやヨーロッパでは、PFASの有害性を重く見て規制が進められており、そのきっかけをつくったのも、現地の女性たちだった。そんなPFAS被害と女性の戦いを描いたドキュメンタリー作品。

広島県でも東広島で汚染が問題になってたので多少の事は知ってたつもりだったが、こんなに酷い事になってたとは知りませんでした。
沖縄での問題がきっかけだった事も初めて知った事だし、
PFOSとPFASの違いもわかってすごく勉強になった。アメリカやイタリアまで取材に行かれて、日本以外の国の状況を教えてもらい知ることが出来たのも良かった。
ウナイは、沖縄の言葉で女性たちを意味するとの事。自分の体が心配なのは女性も男性も一緒だけど、子供を産む、という行為においてはやはり女性の方が圧倒的に問題意識が高いだろうな、と感じた。
なるべく多くの人に観てもらい、まず知る事、問題意識を持つ事、から始めるべきと感じた。
平良いずみ監督他、本作を制作された関係者に感謝です。

りあの