劇場公開日 2025年10月3日

「そのくだらなさを享受し、お嫌いでなければ飲酒のお供にでもな作品」ハンサム・ガイズ TWDeraさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 そのくだらなさを享受し、お嫌いでなければ飲酒のお供にでもな作品

2025年10月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

劇場で観た本作のトレーラーに興味を持ち、確認してみるとカナダ映画『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』のリメイクとのこと。私自身の記録上は(配信で)鑑賞済みでしたが正直内容は覚えておらず、観直すことも出来ましたが敢えて忘れたままの状態で劇場鑑賞に至りました。
「くだらない」と言う評価はネガティブな要素と取られることが一般的かと思いますが、こと笑いを目的とした娯楽においてはそれこそが王道であり、それを仕掛ける側にとっては狙い通りでむしろ“誉め言葉”と言えます。その点において、本作はまさにその“くだらなさ”に度々笑わされる大変楽しい一作に仕上がっています。そしてそれは勿論、本作をさも恐ろし気な“スラッシャー映画”と連想させる編集を施したトレーラーも連携することで、“思い込み”や“決めつけ”助長しつつ、それを見事に逆手に取った良く出来た戦略だと感じます。配給のライツキューブさん、グッジョブ。
ただ、この作品を2,000円を払ってまで劇場で観るほどの作品かと問われればそこまでとは言えず(ちなみに私はリピーター割引を利用)、夜中に酒を飲みながら配信で観れば十分に満足するレベルというのが正直なところ。殆どが個性豊かなキャラクター性に頼っていてストーリーそのものは緩く、殺人をもたらすアレコレも全般キレはないため生死の判断さえも迷う。ま、それ自体も“思い込み”を利用していると言える展開もありますし、スプラッターではない(確かオリジナルはそっちだったような…)のである程度はしょうがないかとも思います。或いは、いい点がないかと言えば勿論そんなことはなく、クライマックスでのギア遣いとその段取りには工夫を感じますし、何はともあれ仲良し中年2人組・ジェピル(イ・ソンミン)とサング(イ・ヒジュン)、そして彼らと2度にわたって遭遇して混乱を起こすトリガー役となる本作のヒロイン・女子大生のミナ(コン・スンヨン)等の絡みは、絶妙にふざけていてついつい笑ってしまいます。
ま、本作はホラー映画シチュエーションを利用しつつも、ジャンルとしてはあくまで“コメディ”。その点では細かい点にケチをつけるのは野暮だと言うことも解ります。と言うことで、単純にゲラゲラ笑って観られる“くだらなさ”こそが本作の本質。怖いのが苦手な方も、是非ビールなど好きなお酒と共に如何でしょうか。

TWDera
大吉さんのコメント
2025年10月6日

くだらなかったですね〜。

大吉
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