「【残念だが元祖の足元にも及ばない】」ハンサム・ガイズ jin-inuさんの映画レビュー(感想・評価)
【残念だが元祖の足元にも及ばない】
本作はカナダのホラー・コメディ映画「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」(原題:Tucker and Dale vs Evil、監督:イーライ・クレイグ、公開:2011年)のリメイク作品で、韓国ナム・ドンヒョプ監督の長編映画デビュー作品だそうです。
元祖(2011)の大ファンなので気になり鑑賞しましたが、残念ながら観て後悔。まず、一番気になったのが”セクシーガイ” サング ( イ・ヒジュン)のキャラ。元祖の方のデイル(タイラー・ラビン)は劣等感の塊のデブキャラで、気は優しくて力持ち、気が弱いけど大変優しい男、ルックスだめだけど記憶力抜群な善良おっさんの設定でぴったりでした。本作のサングは顔が怖いしムキムキマッチョでお人好し感がありません。”タフガイ” ジェピルとキャラが被ってしまっています。ふたりとも凶悪顔のマッチョの善人となってしまいました。
あと、音楽もダサいしギャグも滑りまくりで既視感のある事故死シーン以外、笑いどころがありません。取ってつけたような悪魔祓い設定も蛇足です。安易なホラーに逃げず、もっと韓国の現代社会のリアルな問題や人物の内面を掘り下げたほうがよかったのでは。一体なんのためにリメイクしたのか、まったく理解できません。
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