「非現実的な出来事の先に愛おしい現実がある。そんな幸せなコメディ作品。」三谷幸喜「おい、太宰」劇場版 ameさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0非現実的な出来事の先に愛おしい現実がある。そんな幸せなコメディ作品。

2025年7月15日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

斬新

WOWOWで視聴していたから、ストーリーもバッチリ頭に入っていたのに、こんなに楽しめるなんて。

役者さん達のパワーあふれるお芝居は、大画面で見るとより迫力があって、見応えたっぷりで、初めて観たような感覚になった。

鳥の囀りや、砂を踏む音、水の音、様々な音によって臨場感増してトンネルを行き来する小室さんと一緒に旅をしているように胸を躍らせながらラストまであっという間。

それぞれがちょっと癖強キャラなのにめちゃくちゃ愛らしくて。
ありえないようなハチャメチャな展開にもリアリティーを感じるのは役者さんの力なんだろうな。

普通の感性をもった普通の男をチャーミングに演じる田中圭さん。
オタクの再現度がすごくリアルで、好き故に壊れていく姿がめちゃくちゃコミカルだった。

天真爛漫でキュートでありつつ、コミカルすぎるダンスで毎度笑わせてくれる小池栄子さん。
映ると画面が華やいで、めちゃくちゃ可愛かった。

終盤どんどん美しさが増していく宮澤エマさん。
出番はさほど多くないのに、最後彼女の独壇場みたいになるの、惹きつけられる演技力。
ほんと流石。

終始色っぽくて、そりゃ勝てないよなぁ…と思わせる不思議な魅力で心を鷲掴みにする松山ケンイチさん。
青森弁が耳に心地良くてずっと聞いていたかった。

早着替えの苦労が見えないほどに安心感がある梶原善さん。
画面に映るだけで、向こうから走ってくるだけで笑っちゃうのずるい。

100分間のワンシーンワンカットドラマだという事を毎回忘れてしまうのだが、副音声を聞くとこの映画の裏話やたっぷり聴ける。

誰1人として手を抜かず、楽しみながらこの作品に向き合って来た役者さん達のエピソード、そしてスタッフさん達の苦労。
それを踏まえてまたこの映画を見たくなる。

三谷幸喜さんの作る、非現実的な出来事の先に愛おしい現実があるような作品が大好き。
終わった後なんともホッコリした気持ちになるおすすめの映画です。

ame
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