「大学生の卒業制作か何かですか?」彼の瞳に映る僕 なかさたなさんの映画レビュー(感想・評価)
大学生の卒業制作か何かですか?
大学生の卒業制作レベル。お金を払う価値は一切感じなかった。
終始音が篭ったり音割れするぐらい大きくなったり素人でも分かるレベルでひどい。
映像も型落ちスマホで撮ってるのかと思うレベル。
シーンのカットもぶつ切りで無理やりつなげてるだけ。
登場人物の誰が誰なのかという説明も一切ないので序盤はあなたは誰なの?という状態。でている俳優が有名なわけでもないし原作があるわけじゃないので説明なしで進められても分かるわけない。
そして何よりもストーリーがめちゃくちゃすぎる。
いくらゲイであることを隠していないとしてもあんなにオープンな場所で俺はゲイだと宣言する人もほとんど初めて絡むような人に告白をする人もいない。二人きりの場所とかならまだ分かるが流石に適当すぎる。
そして風吹はいつ海斗に、立花にゲイであることを告白したのか一切描かれていないのになぜか二人とも知っている。まだ海斗から一方的に告白されただけで返事もしていない段階から知っている。
風吹もゲイであることを隠しながら生きているはずなのに立花との会話でノンケ発言。LGBTの当事者以外にはノンケなんて言葉馴染みないし隠しながら生きているならそんな言葉使うはずがない。
「自分は普通じゃない」と劣等感を感じている割にはあっさり付き合うし、どこの誰かもわからない人の「イケメン(海斗)の遺伝子は残すべき」という言葉だけで自己嫌悪で別れる?
友人家族などの名前がついている人に何か言われてそうなるならまだしも名前もついてないモブの一言でそうなるのは全く理解できない。
始まりから終わりまで不満点をあげればキリがないので書かないですけど映画として、物語としての重要な部分が一切ない。しょうもないシーンで無理やり埋めたハリボテ。
監督はたった一つのツイートを見てストーリーを考え始めたというこれ以上ないくらい薄っぺらい動機なのでノリで始めたけど細かいところは考えるのめんどいからやーめっぴ!と投げやりで作ったのでしょうね。
メッセージ性なんて微塵もない。自分もゲイ当事者だがこれをゲイの物語とされることには憤りしかないですね。
映画の公式サイトで商業映画の最年少監督ということをやたらと謳ってるので映画を作ることよりもそっちの肩書きが欲しいだけなんでしょうね。たった4劇場でしか上映されていないのを公式な記録として扱っていいのかは甚だ疑問ですが、今後この製作陣と俳優陣が出ている作品は見ないです。
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