「Never Romantic」ロマンティック・キラー ブレミンガーさんの映画レビュー(感想・評価)
Never Romantic
原作・アニメに触れる前に実写版から鑑賞。
英監督はここ最近はシリアスな作品が多かったので、久々にドタバタコメディが観れるな〜と思い、よこくのはっちゃけっぷりにも期待していましたが見事大当たり。
ド派手に笑えて最高でした。
ゲームとチョコと猫があればオールオッケーな星野杏子が恋愛をしないせいで魔法界の恋愛エネルギーが枯渇してしまうから恋をさせてしまえという魔法使いリリの無茶振りから始まる様々な作品で見てきた設定を盛り込みまくったイケメンパラダイスはなんと画面がお美しいこと。
ベタに事情を抱えた転校生の司、幼馴染で野球部の純太、とんでもない金持ちの聖としっかりとピースが揃っていくのが面白いですし、2人も同じクラスに引っ越してくる「ニセコイ」で見た事あるわ〜な展開も良かったです。
幼馴染との過去回想で思いっきり妖怪ウォッチのゲーム画面が出てきてずっこけましたし、ジバニャンに嫉妬してたというなんとも年頃なエピソードだなぁとこれまたニヤけてしまいました。
大量のイケメンvs杏子のバトルパートが謎すぎて突き抜ける面白さがありました。
大群で襲ってくるイケメンたちが色んなアプローチで攻めてきて、壁ドン連打なんかもある中全員跳ね除けていく杏子が強すぎますし、どこかで観たことのある某名探偵や某美容師や某入れ替わりやらパロディ引っ提げて参戦してくるので笑いっぱなしでしたし、竜が現れた時はもうどうないせぇっちゅうねんと思いましたが、そこからまさかの妖怪ウォッチの曲が流れ出すので抱腹絶倒です。
LEVEL5ありがとう。
RADっぽい音楽もありがとう。
杏子の両親が海外出張でどこか行くわ、司の住んでるアパートがぶっ壊れて同居になるわ、なんでか純太も一緒に住み出すわ、リリの仕掛ける手段が雑すぎて面白さに拍車をかけていましたし、そんなバカなが成立する作品って強すぎるわとなりました。
学園祭パートではそれが上手い方向に裏切られるのでその辺の作りも妙だなと思いました。
終盤では一転してシリアス方面になり、司のストーカーがじわりじわりと忍び寄ってくる狂気寄りの展開になり、一目惚れから発生した尾行からの高価なプレゼントからの自宅侵入とかいうイカれたムーブで笑っていいのか怯えたらいいのか分からなくなったのが面白かったです。
そこからの学園祭の舞台でのバトルも順序が掴めないまま進んでいくので流れに身を任せて笑うしかなかったです。
どこからそんなに戦闘兵を呼べたのか、どうして全員戦闘スキルが備わっているのか、もうそんなの取っ払ってしまうくらい笑ったので良しです。
最後は誰か一人を選ぶ展開なのかな〜と思いましたが、裏切って家に帰ってゲーム三昧して欲しいなとも思いましたが、そこは杏子、全く読めない方向に走り出していくのでお見事でした。
とりあえず全員好きだから全員に好きって言って元の世界に戻ってやるぜ〜!とかいうスーパームーブをかまし始めるので面白いですし、誰か一人を選んだ杏子とリリとのバトルパートも意味不明ですし、そこに助けにやってきたイケメンたちのアッセンブルも意味不明ですが最高でした。
竜の正体にもあっとさせられましたし、あの方には感謝が尽きないです🐈
そこから元の世界に戻って再びゲームチョコ猫な日常に戻りつつも、またどこかで恋が起こるかもよ?というラストも丸く収まるラストで良かったです。
突き抜けていくコメディはやっぱり良いですね。
観ていてハッピーになりますし、ごちゃ混ぜからしか得られない栄養ってありますね。
とても楽しい作品が観れました。多謝!
鑑賞日 12/16
鑑賞時間 15:05〜17:05
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