劇場公開日 2025年12月12日

「上白石萌歌を愛でる作品」ロマンティック・キラー おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 上白石萌歌を愛でる作品

2025年12月14日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

■ 作品情報
恋愛に全く興味がない非ヒロイン属性の女子高生・星野杏子が繰り広げるドタバタラブコメ作品。監督は英勉。主要キャストは、星野杏子役に上白石萌歌、香月司役に高橋恭平、速水純太役に木村柾哉、小金井聖役に中島颯太。伏木リリ役は髙橋ひかる、リリ(声)は伊藤俊介。脚本は山岡潤平。

■ ストーリー
恋愛に興味がなく、ゲーム、チョコ、そして愛猫をこよなく愛する女子高生・星野杏子の前に、ある日、魔法使いのリリが現れる。リリが住む魔法界は人間の「恋愛エネルギー」を糧としているが、杏子が恋愛をしないことでエネルギー不足に陥っているというのだ。リリは杏子から大切な三大欲求を奪い、強制的に少女漫画のような恋愛シチュエーションを発生させる。これにより杏子は、クールな転校生・香月司、野球部エースの幼馴染・速水純太、世間知らずの御曹司・小金井聖といったイケメンたちと次々と出会い、恋愛フラグを立てられそうになる。杏子は、平穏な日常を取り戻すため、押し寄せるロマンティックな誘惑を必死で回避しようと奮闘する。物語は、恋愛をぶっ飛ばしたい杏子と、彼女を強制的に恋させようとするリリ、そしてさまざまな魅力をもつイケメンたちとのドタバタな攻防と交流を描く。

■ 感想
公開2日目にもかかわらず客席はかなり寂しい状況で、予告編の賑やかさとは裏腹に静寂な劇場が不安を煽ります。でも、蓋を開けてみれば、なかなかおもしろい作品で、けっこう楽しめました。

本作は、上白石萌歌さんの魅力を最大限に引き出した、元気いっぱいのドタバタラブコメディです。次々と繰り出されるさまざまな作品のパロディ演出、どこかとぼけた役者さんたちの演技、そして予想の斜め上を行くような展開には、何度も笑いを誘われます。そもそも現実離れした出来事の連続なのですが、冒頭で「ここから先は魔法の力で何でもありですよ」とねじ伏せにきているので、もう流れに身を委ねるしかないです。これに乗れないと、なんじゃこりゃの連続となるかもしれませんが、自分は素直にこのファンタジーな流れに身を委ね、ユニークな世界観に浸ることができました。

全編通して上白石萌歌さんの独壇場とも言える存在感は圧巻で、彼女の明るさ、そして表現力の豊かさを心ゆくまで堪能できます。イケメン役の方々は存じ上げない方ばかりで、たぶんアイドルグループのメンバーだと思いますが、求められる役割を十分に果たしていたと思います。でも、それ以上に印象的だったのは、主人公の杏子のクラスメイトである役名もない女子生徒たちです。イケメンが登場するたびに目を輝かせ、悪目立ちする子もなく息ぴったりの反応を見せる姿は、この作品のコメディ要素を盛り上げるすばらしいスパイスとなっています。リリ役の高橋ひかるさんも、物語の展開によいアシストを加えていたと感じます。

ラブ要素よりもコメディ要素が強いですが、純粋に笑って楽しみたい方、出演俳優陣のファンの方、内容に少しでも興味をもたれた方は、ぜひ劇場で、あるいは配信でご覧ください。野暮なツッコミを捨てれば、けっこう楽しめると思います。

おじゃる
おおとりさんのコメント
2025年12月14日

今の子の映画によくあるパターンでしたね

おおとり
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