「日本企業と外資のバトルをヤンキー映画に落とし込んでる」WIND BREAKER ウィンドブレイカー minavoさんの映画レビュー(感想・評価)
日本企業と外資のバトルをヤンキー映画に落とし込んでる
ズートピア2でも観ようかなと思ってたら2週目まだまだ人気で入れず。時間的にちょうどいいのが、これしかなくてアイドル俳優のヤンキー映画かよと、頭をアホにして観たらめちゃくちゃおもしろかった。
まず、アクション映画としてよく出来てる。高校生のヤンキー映画だから、当たり前だけど武器とか銃とかないし殺したりとかもなく、ただ殴る、蹴るだけ。これが懐かしの昔のカンフー映画みたいにシンプルだけに面白く観れた。
実際、カンフーぽい技を習得してるキャラも出るけど、アイドル俳優だからむちゃくちゃすごいアクションをするわけじゃないけど、使い所とカメラワークでうまく映画の中のポジションをとる。
ヤンキー通しの抗争を描いてるとみせかけて、実は裏側に企業の組織論を忍ばせる。
例えると、主人公側がチームワークを大切にする日本型企業、敵対するのが、実力至上主義の外資系企業。外資系企業の大型ショッピングモールが、古い日本の商店街を潰しにくる。
この狭間で揺れる主人公を水上恒司さんが熱演する。精神世界の描写まで入れてきて驚いた。
会場にいるアイドル俳優目当てのお嬢様方は置いてきぼりかもしれない。全く届いてないけど、アクション映画好きのおじさま達、特に企業の経営層、マネージメント層には刺さる内容に仕上がってる。
配給は洋画の配給は年内ラストのワーナーさん。邦画はどうなるのだろうか。本作の制作は伝統の日活なのであまり影響ないのか?ちょっと心配ではありますね。
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