「ボリュメトリック撮影で捉えた迫力のアクション、色鮮やかの世界観色彩、映画的演出は良い」WIND BREAKER ウィンドブレイカー PJLBNさんの映画レビュー(感想・評価)
ボリュメトリック撮影で捉えた迫力のアクション、色鮮やかの世界観色彩、映画的演出は良い
Windbreaker はアニメ鑑賞派。令和の不良漫画のテーマはスポーツ漫画と同様にキャラクターありきのバトルがメインではあるものの、生き方の孤独さと仲間や敵との遭遇や葛藤による内面的な焦点がビルドゥングスロマンとして描かれるのが特長。
映画的にはうまくまとめてありプロットもスムーズで主人公桜遙、楡井、敵役の十亀などの成長と変化を無理なく見せている点は良かった。原作厨は嫌いかもしれないが、映画のドラマツルギーは上手にコントロールされていて余計なキャラがいないのもシンプルで良い。
最初は軽いドラマかとみくびっていたが、この手のキャラが多い実写化にありがちな自己紹介的な音楽と派手なオープニングが無くて硬派な作りだった。
クレジットでボリュメトリック撮影があり、迫力がある殴り合い格闘シーンは演技だけで無く撮り方も一役かっていたと実感。喧嘩シーンは本当に痛そうだが、その分迫力が伝わってくる。
原作のある意味ファンタジー的な設定や舞台は、リアルなことよりも劇場的な舞台演出と色彩のコントラストが世界観として表現されていて違和感なく見ることが出来た。緑と黄色がうまく背景として生きている。
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