劇場公開日 2025年9月26日

「「自分」とは?」テレビの中に入りたい ひろちゃんのカレシさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 「自分」とは?

2025年9月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

家庭での居場所や性的アイデンティティについての自分探しをする若者達の右往左往を独特の映像美(と言っていいのか否かわからんが)で描く、いかにもA24な作品。
TV番組と現実との区別が曖昧になっていく描写を通じて、物事を認識する主体としての「自分」がいったい何処に居るのか、さらに、その「自分」の知覚が実際に目の前で起こっている出来事の忠実な反映なのが、脳内の神経回路で生じたそれっぽい情報伝達が生んだだけのバーチャルなイメージなのかも分からなくなっていく。
自分の内側を覗いて空っぽだったら怖い、みたいな台詞が象徴的なのだか、そもそも「自分」なるものが存在する、という前提で考えるから出口が見つからない訳で、仏門に入って、自分なんて「空」だぜ、と悟ってしまえばOKじゃないのかな、というのは意地悪かな。
主役2人の、様々な場面での居心地の悪さの描き方が独特で面白かったのだが、監督もこの2人も性的アイデンティティについて少数者に属するらしい事と関係してるかどうかはわからない。

ひろちゃんのカレシ
uzさんのコメント
2025年10月2日

コメントありがとうございます。

画面が動かないぶん台詞が入ってきやすくなるか、というとそんなこともないですからね。
舞台か朗読なら、もう少し抑揚もつけるのでしょうが…zzzz

uz
sugar breadさんのコメント
2025年9月30日

マディ役のジャック・ヘヴン。以前のブリジェット・ランディ=ペインから改名されたんですね(大統領令の影響かな)。男役は演じられてなかったです、訂正します。失礼しました。

sugar bread
sugar breadさんのコメント
2025年9月30日

コメントありがとうございます。マディそうだったんですね。腑に落ちました。調べたら作品によって、女役、男役演じ分けてるみたいですね。そうしてみると、この映画の居心地の悪さに関係していそうですね。理解度が少し上がりました。ありがとうございます。

sugar bread