「厳しくも後味良く流石ベイカーと唸る傑作」プリンス・オブ・ブロードウェイ エロくそチキン2さんの映画レビュー(感想・評価)
厳しくも後味良く流石ベイカーと唸る傑作
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ナゴヤキネマ・ノイの「ショーン・ベイカー初期傑作選」で鑑賞した3本のうちの1本目。
「ANORA アノーラ」でカンヌを制し、アカデミー賞5冠のうち作品賞・監督賞・脚本賞・編集賞と自ら4つのオスカーを手にしたショーン・ベイカー。授賞式はマジ感動した。
今作は2008年の長編第3作。
ニューヨークの路上でブランド品の偽物を売り生計を立てる黒人青年ラッキー。優秀な客引きで彼女との仲も順調そう。しかし突然元カノが“息子”を連れてきて姿を消した。
実の息子かもわからんけど、不法移民のため警察へ届けることもできん。幼い子どもを連れての客引きがうまく行くはずもなく、彼女には愛想を尽かされ、警察の立ち入りで八方が塞がった。
そう、弱者をとことん落とすのがベイカー流。そして落ちきった所から微かな希望が覗くのがベイカー流。実の息子か否かなんて問題ではなかった。本物の愛情を知り満たされた。
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