ワン・バトル・アフター・アナザーのレビュー・感想・評価
全231件中、161~180件目を表示
お二人さん、お久しぶりです。
ショーン・ペン、ベネチオ・デル・トロ。
『21g』以来の共演?でしょうか?(それ以降にあったらごめんなさい)
クセのある演技がもう堪らないですねー。
この2人が出演する情報だけで観に行きましたが、長尺を感じさせないなかなかの良作でした。
欲を言うと、2人の絡みがあればなー。。。
悪人と狂人と
時代に逆行する「自称リベラル」的大傑作
登場する人の誰にも感情移入できない
引っかかりが何もない
というのがこれほど苦痛なのかというのを久しぶりに思い出した作品。
自称リベラルな人々によるメディアを使ったあまりにもあまりな他者批判・自己弁護の印象操作は、日本より欧米でかなり酷い状態でしたが近年、その揺り戻しが起きています。
どちらも日本じゃ観測し難い事象ですが、海外エンタメニュースをウォッチしていれば、この作品が倉庫にしまい忘れてウッカリ店頭に並んでしまったそのテの「傑作」であることはすぐ分かるでしょう。かつてのようにゴリ押しするには勢いが足りませんよ今は。
「異なる意見の人々との対話を重視する言論人を弾丸で黙らせる」という、どうしようもなく民主主義を完全に否定する痛ましい事件が起きた直後に、
暴力革命を礼賛する人々が主役で、国境と国民を守ろうと献身する人々を徹底的に愚弄し嘲笑する映画を公開するとは呆れてものも言えません。
大体「不法」移民がまずいんだと何度言えば分かるんでしょうこの手の人々は。
不法に入って来たという弱みにつけ込まれてべらぼうに安い賃金でこき使われる未来か、そもそも働かず働けず大盤振る舞いの社会保障を齧り倒すか犯罪組織に入り治安を悪化させる未来しか無い(実際そうなっている)本人達も、
仕事の領域が丸被りな上にダンピング料金で仕事をやられちゃうお陰で、本来得られる仕事に溢れたり猛烈な賃下げ圧力に巻き込まれて貧困化したりする「正当な手続きを経たまっとうな移民」の方々も、どちらも地獄を見る未来しかないのに、
表面しか見ていないおハイソな人達は豪邸のプールで寛ぎながら、ボンヤリした「移民が虐げられているのを庇うボクら」を発信してご満悦なんて救えませんよ。
「これは映画なんだし、一番痛い革命家は酷い人間として描かれてるじゃないか、バランスも取れている」と思い込もうとしましたが、やっぱ無理でした。結局全体的にWASPは○ね、革命万歳!になっちゃってるもん。
そもそもほぼ軽蔑すべき人物しか出てこない、見てて楽しい部分が何も無い映画というのはそれだけで苦痛だし、重ねて思想的にも間違い続けているとなれば拷問です。
終盤のカーチェイスの決着だけは「おぉ」と思うものがありましたがそれだけ。この長い拷問で得たものがそれだけという事実が更にきつい。
グレタ・トゥーンベリ女史なら大絶賛するんじゃないでしょうか。
合言葉は大事だな
この先どうなるのかとワクワクドキドキしました。
前半が少し長く感じますが後半特にラスト間際の3台の車のシーンは圧巻です。
本当にあんな道路があるんですか?あのロケ地は聖地ですね。
パルクールのシーンも光と影で良かったです。
クリスマスの冒険者とは恐ろしく危険な秘密結社だな。白人至上主義で自分達以外を異人種と呼び、交わる事すら許さない。
排外主義、排他主義の極端な表現かもしれませんがそのステイタスに憧れ死にかけてもなりたかったメンバーにガスで殺害されるなんて憐れなり。
ざまあみろと思う人も多いはず。
家族の為、娘の為に命を賭けて戦う強いけど少し頼りないお父さんがアメリカの理想。ディカプリオにはピッタリな役。
その理想はアメリカだけじゃないか。
狂った人達
どこまでも“エンタメ”な作品
これもまた『父と娘』映画!
面白い!2時間40分もあるのにまったくダレないし、なんならあっという間。
まず、この後どう展開するのかがまったく読めない。
冒頭からずっと今起こってることにくらいついて、一瞬先の展開をただ待ってる。そうしてるだけで最後まで連れて行かれちゃう。そのくらいストーリーが面白い。
そして役者陣。
ディカプリオは最近ダメなおっさんが板についてきたけど、本作のダメなおっさんっぷりは最高。合言葉が思い出せないくだりのダメさは尺を食ってるけどそれでもずっと観てたい。
ベニチオ・デルトロの「センセイ」は彼の愛らしさ全開だし、娘のウィラ役の子も不安と強さを同時に表現できる素晴らしい役者だった。そしてショーン・ペンのヤバさよ。一挙手一投足が見逃せない!
劇伴も文句なしだけど、なにより撮影!特にラストのカーチェイスシーンはちょっと観たことがない撮り方で、緊迫感が凄かった。
PTA作品は、ザ・マスターとゼア・ウィル・ビー・ブラッドを劇場で観られなかったから今でも観てないんだけど、本作は観て良かった。皆さまは同じ後悔をなさいませんように…
そしてなにより、本作もまた『父と娘』映画のレベルを更新してます!是非劇場で!
闘争と家族愛をエンタメに仕上げる凄さ
アメリカに革命家ってどれだけいるんだろうか。しかも本作に登場するのはそれなりの過激なやつ。拘留されている施設から移民たちを解放するという冒頭の作戦はたしかにレジスタンスだよな。弾圧される革命闘争(という表現が正しいのか迷うところだが)が描かれた後、逃亡先で16年が経過した現在に場面は変わる。
革命家として活動していた緊張感はもはやなくなり、面倒くさいことをのたまう父親になっていたボブ。包囲網をかいくぐりながら、さらわれた娘のウィラを救うために奔走する。
面白いのは革命組織が水面下できっちり根付いているところ。緩さもあるがきっちり組織されている。暗号を確認するシーンとか結構笑えたりする。でも、白人至上主義のやつらと闘っている姿はカッコいい。本当にこんな闘争があるのかは怪しいが、今のアメリカの問題を浮き彫りにする効果はあったはずだ。
ただ、本作のメインは革命家たちの闘争ではなく、家族愛だと感じた。闘争よりも家族を選ぼうとした男と、子どもを育てることよりも闘争を選んだ女が描かれる。そして彼らは家族としてどんな選択をしていくのか。DNAと育った環境・教育。そんなことを考えさせられる娘の存在。ウィラを演じたチェイス・インフィニティが素晴らしい。気が強そうで凛としてて、でも優しさを内包している。親の監視から逃れるしたたかさも持っていたりする。いろんな事実を提示され、それでも目を背けなかった彼女の闘いが印象的だった。
革命家たちを描くことで小難しい話になるわけでもなく、きっちりエンタメ作品に仕上げている。追ってくる車からウィラが逃走するシーンとか、その決着も含めて地味ながらとても緊張感のあるいいシーンだった。好き嫌いは分かれるかもしれないが、とても質の高い映画だ。
スピルバーグが絶賛してて3回も観たらしい。
情報をシャットアウトして観ました。
事前情報は…
“これは逃走劇のフリをした闘争劇”のキャッチコピーと、だらしなさそうなディカプリオ(笑)
アンダーソン監督作、おおまかなキャスト、スピルバーグが絶賛してて3回も観たこと。
期待値が高かったけど、ガッカリすることなく面白かった。
クライム系スリラーだと思ってたけど、ほぼ合ってると思う、アンダーソン監督っぽくないですね。
移民問題、人種問題、差別問題、いろいろ入ってます。
観てる途中では予想できたけど、観る前では予想だにできなかった着地の仕方。
序盤は、そこまで…と思ってたんだけど、時間が経つごとに、だんだん面白さが加速していきます。
IMAXは時間が合わなくて通常スクリーンで観たんだけど、後日フルサイズのIMAXでも観まーす♪
『スーパーマン』のカタカナ表記の日本版ポスターが貼られてるシーンあり。
アラナ・ハイム出番が少なくて残念だった(笑)
ちなみに、僕は移民には反対です。
IMAXでもう一度ビール飲みながら見たい
初日に来てしまうのは宮崎駿とゴジラの新作とスターウォーズとポールトーマスアンダーソンくらいか。来てしまったよ。
そもそもピンチョンの作品を映画化できる人なんて羨ましい。今回もヴァインランドが〜とか噂にはなってたけどヴァインランドは読んでない。読んでいないがおそらく「ごった煮POPスペクタクル」に違いない。そして本作は言うなればPTA流のジェットコースタームービー(ジェットコースタームービーの元祖はスピルバーグ)。とはいえ、これがピンチョンだ!とかこれがポールトーマスアンダーソンだ!というような満足感は実はない。それほどこの人には期待値が高いのでそうはならない。(最もピンチョンぽい映画監督って実はキューブリックだと思ってる)。単にインヒアレントバイスからその掛け算がうまくいってると思ってない。
しかし本作は面白い。アクションに継ぐアクションのテヤナ・テイラーの魅力全開の前半の革命運動シークエンスはもう一度見たらこれが最高!なのかもしれないけど初見では若干長くは感じる。しかしジョニー・グリーンウッドの切れ目ない音楽も見事にはまっていてテンションがあがっていく。
怪しい光を放つのは徹底的にショーン・ペン。一癖二癖というか癖の塊みたいな鬼軍曹みたいのが革命軍団を追っていく。しかもそれは仕事以外に途方も無い執念が湧く仕掛け(性癖と欲望)がしてありそれが笑える。
そして中盤から始まる爆笑チェイスの情けないランボー、というかトム・クルーズの逆張りで攻めるだらしないディカプリオのかっこよさ!(娘から相手にされないわ、暗号は忘れるは、なかなか充電させてもらえないわ)。
そしてショーンペンも異常性がましていく。「リコリスピザ」のアラナ・ハイムが見れてよかったと思ってると中盤に現れるチェイス・インフィニティの新旧ヒロインの交代にハッとしながら、撒かれた種の回収(かなりとぼけている)もすべてアクションで進む。特に終盤のあのカーチェイスはこれだけアクション映画を観ていてもなかなか見れないものではあった。
という具合にあっという間に終わる。本当にある意味「ミッションインポシブル」といいうアクションスターの娯楽映画のフォーマットをPTAとディカプリオで真剣にパロディしてるというか、換骨堕胎して、ポストモダン化してる。そしてアクションシーンもタランティーノとかと違ってキレがある。
そして忘れてはいけないのはそのショーンペンがかわいく収まってしまうクリスマスの冒険者の面々のリアリティ。『プロミッシングヤングウーマン』のスノッブ集団に次ぐナイスキャスティング。
もう一回観たいな。次はビール持ってIMAX最前列で。
映画らしい、ホントに映画らしい映画
ストーリーはトマスピンチョンという20世紀最高のアメリカ文学者の作品が元らしいですが、そんなことはどうでも良いくらい最高。細かい説明はぶっ飛ばして、映像と出演する役者の演技で私たちをぐいぐい引っ張っていく、本当に映画らしい映画だった。ディカプリオのキレっぷりはいつものお約束、ショーンペンはいい感じで老けて頑固ジジイがお似合い(ジーンパックマンの後を継げるのでは?)、ベニチオデルトロは安定をもたらす、とにかく面白く力強い映画でした。音楽の使われ方も良かった。いまは映画館を出た後、賞金稼ぎのアバンティが最後にとった行動を考察してるところ(どなたかコメント求む)。
ところでこの映画、トランプが見たら何ていうのかね?
面白いとしか言いようが無い🔥
結論から言うと3時間を全く飽きさせないです👍
予定調和ではなく先が案外読め無い展開なのでずーっと緊張感があるんだけど笑える要素もチョイチョイ入れてくるから緩急のつけ方のバランスが良いんです)
あとその場にいる人の心情を表す音響🔈の効果も絶大だしIMAX撮影した利点を最大限に生かした絵作りで(ノーラン作品全般やノープくらい上手く活用できてました)凄かったです(ラストのカーチェイスの時の地面を這うような映像は4dxの用な臨場感ありました)
この作品は監督の作風を考えると派手なだけの単調なアクションだったりド派手な爆破シーンがメインでは無いからそれを期待すると面白く無いでしょうね🤮
プリオに関してはカッコいいヒーローの役とかをあえて外すような作品ばかり出ていてそれを上手く演じるのは凄いですね👍更にプリオとデルトロは全面に出ないような抑えた演技で(プリオもデルトロも顔演技がヤバかったしアカデミー賞のノミネートもほぼ確実でしょう)良かったしショーンペンが主役レベルの存在感でノーカントリーのアイツ以来って言い切れるくらいの気持ちの悪さで🤮ウルトラ超絶ドMの🦹🏼♂️🪢変態軍人を完璧を超える演技でやっていて🤣過去イメージが全てブッ飛ぶ最強のキャラを演じていて最高でしたよ😆🤣😂
出来ればIMAXカメラ🎥での撮影の作品なので通常スクリーンだと恐らく画面の40%くらいが削られると思われるし臨場感が相当凄くて音響も激ヤバだったのでIMAXスクリーンがあるならIMAXで間違い無しです🥳
あとテーマは社会問題になってる移民の話だし演技も最強レベルだしアカデミーのノミネート数も多くなるでしょうね(逆に派手なアクションしかウリの無い質の低い安いバカ作品じゃなくて良かったです)
ポールトーマスアンダーソンは作品を作ると毎回必ず映画祭で賞🏆をついつい取ってしまう天才肌というか賞レースに強い作品しか作らない職人さんならではの出来でしたね🏆
自分的には今年観た作品の中ではブッチギリ一位の国宝の次に面白かったです🙂↕️
最後のカーチェイスに圧倒される
前半部分は、なにが起こっているか、どういう状況なのかを理解できないまま物語が進んでいきました。私の理解力が足りなかったのかもしれません。
終盤のカーチェイスの場面は大変な緊張感があり、手に汗握りながら見入ってしまいました。見せ方が非常に巧みで、波打つような道路が緊張感をさらに高めます。映画の展開は目まぐるしく、観ているこちらも息切れしてしまいそうです。
演技では、ショーン・ペンのロックジョーが強烈なインパクトを残します。怖さと異様さが同居した演技で、物語に不可欠な緊張をもたらしています。ディカプリオは、普段見せるヒーロー像とは異なる“欠点を抱えた父親”像を抑制的に表現しており、その違いも魅力的でした。
情報量が多く、登場人物の描写が十分追い切れていないと感じる場面もありますが、何度か観返すことで、理解が深まる可能性もあると感じました。本当に2時間40分も経ったのだろうかと思うほど。体感的には2時間程度だったのではないか、という印象です。
火には火を
革命家グループのフレンチ75を壊滅させた軍人と娘を狙われた元革命家の男の話。
革命家集団の黒人女性が、怪し気な軍人を煽り巻き起こっていく。
そこそこの尺を使って自称革命家なテロリスト集団の活動をみせつつ、テロリストカップル誕生と、煽られてノリノリになっちゃった変態軍人をみせていく序盤…長い。
そしてようやく16年後と展開して行き、探して、匿って、追って、追われてという流れになって行く。
話し自体は難しくないし、みせ方が上手いのか大きく弛むことはなかったしそれなりには面白かったけれど、作りが丁寧過ぎるのか、やっぱり長い。
ということで、この内容なら出来れば100分ぐらい、長くても120分以内で何とかして欲しいもんだ。
最高に面白かった!PTA監督作にしては一般向けだと思う、ものすごい熱量でグイグイ引き込まれる、あっという間の162分
本作はPTA監督のこだわりで35mmフィルムに加え、はるか昔に廃れたビスタビジョンを復活させ撮られた、という事でできるだけ画角の近いIMAXで鑑賞、結果ゴージャスな映像とド迫力の音響に圧倒される素晴らしい作品でメチャクチャ面白かったです
特に後半クライマックスのカーチェイスシーンは映画史に残る緊張感たっぷりの息を呑む圧巻の名シーンになったと思います
そして何より一番印象に残ったのはレオナルド・ディカプリオさんの超おバカ演技、彼の演技は『ギルバート・グレイプ』(1993)から観てきていますが、本当にウマい役者さんになったなぁとあらためて感心しました
特にベニチオ・デル・トロさん演じる“センセイ”の家で組織に電話しキレまくるくだりは完全にコメディ、声出して笑っちゃいました、レオ君 最高です!
そしてたぶん『ツリー・オブ・ライフ』(2011)以来に見たショーン・ペンさん、ブッ飛んだド変態キャラぶりが最高!
あれを真面目にやっているかと思うと、いろんなシーンで笑えて仕方がなかったです(笑)
非常に形容しがたい作品ではありますが、とにかく圧巻の映像と最高のキャストが振り切った演技で魅せる本年を代表する傑作の誕生に大満足です!
現在を予言?
めちゃめちゃ面白かったです。
センセイ!
⭐︎4.2 / 5.0
ウィラはよかったけど
ウィラ(あるいはシャーリーン:チェイス・インフィニティ)はめっちゃよかったし、
なにげにカッコよかったのが、センセイことセルジオ(ベニチオ・デル・トロ)。
あと、アヴァンティ(エリック・シュウェイグ)がよかった。
ボブ(あるいはパット:レオナルド・ディカプリオ)は、
途中までひたすらコメディ・リリーフだったけど、
最後は父ちゃんの意地を見せた。
ただ、
監督が白人至上主義者を風刺しているのは明らかだし、
そっち方面になびきたがっているスティーヴン・ロックジョー(ショーン・ペン)の
異常さも気持ち悪いほど描けてるけど、
同時に「革命家」も――とくにウィラの母親を――揶揄している。
彼女はただ、興奮を求めてメチャクチャやってる、という描写のしかた。
しかもその組織の名称が「フレンチ75」って、
カクテルの名前だし。
だから、ウィラの母親には、
裏切り云々以前に、感情移入できず。
なので、
ウィラの頑張り(最後の方で、見事な賢さを見せてて拍手喝采)には申し訳ないけど、
そして大した思想も脳みそもない割に奮闘したボブ父にも申し訳ないけど、
映画全体としてはイマイチ、と言わざるを得ませぬ。
全231件中、161~180件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。