ワン・バトル・アフター・アナザーのレビュー・感想・評価
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日本人が楽しむにはちょっと厳しい。
この映画の大まかなテーマは「移民」なのだが、日本人が想像するものより遥かに根深い視点のものになっている。
なので日本人が娯楽映画として見ようとすると、物凄く理解し辛いし楽しめないものとなっている。
じゃあステイツ側か移民側か、どちらかに感情移入して見ればいいという話になるのだが、この作品は多方からの視点でのシーンが入りどっちも悪な為、その楽しみ方すら難しい。
ならそういう作りのものとして楽しもうとすると、今度は良くないテンポと爽快感のなさからしんどい
。
恐らくだけどこの作品はそういうシーンを見たうえで、それでもどちらかの視点に立てる自分の意見を持っていないと楽しめないのではないかと。
つまり現地人か、もしくはそれなりの文化知識が必要なんじゃないかなと感じた。
カーチェイス等のシーンのカメラの使い方は見ていて斬新で楽しかった。
役者さんの演技が素晴らしすぎた
これぞ映画!!
宝〇を見に行って演出の酷さにモヤモヤしてたので、その時CMやってたこの映画をなんとなく観に行ったのだが。いやはや、面白かった。左とか右とか政治的なニュアンスは根底にあるのだが、監督の演出の妙に脱帽。キャラ設定、セリフ、間の使い方。すべてのキャラクターを好きになる。カーチェイスシーンも今までにない感じで、いいのか悪いのかわからないけど、新しく面白い。いやー、長いけど、なんか凄いもの観た!!って気持ちになる。映画館を出た時の高揚感!大友監督よ、これぞ映画だ!!賛否両論あるので万人受けする映画ではないみたい。でも、ショーン・ペンの怪演を観にいくだけでも価値あるよ、マジで。
相変わらずのくどさと濃さ
町山さんが今のカリフォルニア州はこの一歩手前というお話をしていましたが、白人至上主義ほんま怖い…
トマト農園で収穫する移民の働き手がいなくなってトマト腐って放置とか
軍人のヒゲ禁止とか、トランプはノーベル平和賞狙いモロバレの和平交渉をガザに押し付けるし
アメリカどんどんわけ分かんなくなってきました
PTAの語り口や映像は相変わらずネットリ暑苦しいし、もう少しサクサク進めて欲しいかなって思うところも多い(あっという間だったって感想が多くてびっくり)し、ショーン・ペンの変態ぶりは気持ち悪すぎて最後にやっと清々しました(が、描写がしつこいかな、そこがいいって言う人がいるのも解るけど)。
エンターテイメントてんこ盛りで話的には面白いんだろうけど、主人公と娘、そして母親どれにも感情移入できなくてセンセイだけが癒やしでした…母親、最後までクソでしたね…
駄目プリオも、センセイいなかったらとっくに死んでるぞ!
追記(ネタバレ有)
エンドロールいきなりトム・ペティのAmerican girlに、あー相変わらず白人オールドロック好きですねぇと笑ったのだけど、この歌的に考えると、娘は駄目プリオを捨てて新しい場所に旅立つのだろうか?母の手紙で家族仲良く再結成、は正反対の世界だし、銀行強盗して一般人殺したり、仲間を売ったりする女が戻ってきて娘と暮らすのはちょっとありえない。このエンディングにこの歌使われるのはモヤリました。
アカデミー賞候補とか、ないわ〜
ディカプリオのダメ親父っぷりとショーン・ペンのキモい演技が良かった
大絶賛の評価が多いので気になって鑑賞。
自分にはあまり合わなかったが次が気になる緊迫した展開や笑いとアクションシーンが盛りだくさんで面白かった。
さらに、キャストの演技力が高水準で特にメインキャラの以下の3人の演技がそれぞれ別ベクトルに素晴らしかった。
○ レオナルド・ディカプリオ
自分が子どもの頃の洋画イケメン俳優と言えばトム・クルーズやブラピ、キアヌ・リーヴスなどに加えてレオナルド・ディカプリオが当たり前のように名前を挙げられていた。
今でもイケメン俳優として活躍しつつも昔とは違う新たなスタイルを確立した御三方と比べて、レオ様とは呼び難い中年オジサンのような風貌になってしまった今作ディカプリオだが、その見た目を活かして『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』あたりから『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』を経て、「頼りないけどどこか憎めないダメなおじさん」の演技に磨きがかかってきた。
今作でも逃走中に落っこちて捕まるわ、狙撃を当たり前のように外すわで主人公らしからぬ情けなさだったが、ラリってる状態でも娘にめっちゃ過保護だったり再会した時のハグのシーンなど色々な場面で娘への愛情が伝わるので良い父親なのがよく分かる。
映画全体で見るとボブがウィラを救出したわけではないので主人公なのにほとんど何もしてないようなものだがラストでウィラの心を救えたことが最も重要な役割を果たしていたと思う。
○ショーン・ペン
ロックジョーを予告で見た時は敵を一生をかけても徹底的に追い詰める冷酷な軍人のイメージだったが実際は追いかける理由が敵の女への執着と自分の地位を守るためというなかなかのクソ野郎だった。
ボブの妻であるペルフィディアへの執着もキモかったが個人的には捕まえた娘のウィラと出会ってから親子と確定する前からずっと自分勝手なイメージの父親面をしていたところがめっちゃキモかった。
性癖を壊されるというのは序盤のコイツのことを言うのかなと思った。
○チェイス・インフィニティ
ごく平和に暮らす女子高生だったが親の秘密のせいで身柄を狙われて逃亡する道中で実の父と母がクソ野郎だと知らされる実質主人公のようなキャラを見事に演じていた。
ラストのカーチェイスや待ち伏せている時の緊迫した表情がリアルですごかった。
おそらく将来的にビッグタイトルの映画でまた彼女の名前を見かけられるかもしれない。
他のキャストだとベニチオ・デル・トロ演じる空手のセンセイが謎が多いが面白いキャラだった。
1番の謎は道場に映画『スーパーマン』のポスターが貼ってあったが何故か日本語版だったこと。
変態たちよ、静かに眠れ
革命ごっこには共感できないが面白い
結局ファミリー礼賛に終わる。そしてパーフィディアこそ変態。追記あり
冒頭で、パーフィディア(ボブの妻)が最初、ロックジョーを煽(あお)って「勃たせろ」と迫る。
驚いた。
そしてロックジョーは実際に勃起する。なんだこれは!で映画は始まる。
ロックジョーの変態さが強調されがちだが、実は最初に欲情しているのはパーフィディアだ。
パーフィディアもロックジョーも命を削るぎりぎりの状況で性的に興奮している。
パーフィディアはボブに対しても、戦闘の最中に「ファックして!」とせがむ。
このような特殊中の特殊な性癖を互いに満たすことのできる相手を見つけることは通常不可能だ。
パーフィディアが心底欲情しているのはボブではなく、ロックジョーだ。
妊娠したおなかの子の父親がボブだということに最初から違和感があった。
欲情の結果として、父親はロックジョーこそふさわしいと言わざるを得ない。
全編にわたって「ファック」(ちくしょー!)がこれでもかと繰り返されるが、この物語を動かすエネルギーは「ファック!」にあるように思える。
ロックジョーは黒人女性が好みだというが、実は人種よりもこの性癖の共通こそが重要だと思う。
もちろんそこには「愛」などない。
ロックジョーはウィラが自分の実の娘であると理解したのち彼女を殺そうとする。
そして、パーフィディアが仲間を裏切る背景にロックジョーへの欲情がある。
戦いの原動力は実は「欲情」にあったとしたら、実にひどい映画だ。
なぜ戦うのか、それは「気持ちがいいからだ」というひどい話。
「クリスマス・アドベンチャーズ・クラブ」は白人至上主義でとんでもない組織だが、対する「フレンチ75」(カクテルの名前、由来は、第一次世界大戦中にフランス軍が使用していた75mm野砲)も暴力組織だ。ありていに言ってテロ組織である。
いわゆるアメリカの陰謀論を体現していて、双方の陣営にカタルシスをもたらす構造になっている。
そりゃあ、アメリカで大ヒットしますね。
パーフィディアは妊娠中も戦闘を繰り返し、娘が生まれた後に普通の世界に行ってしまったボブに不満たらたらの最低の母として最初描かれる。
それが最後には「ママはあなたのことを愛していたの。」という手紙を、実は自分の娘ではないと知らないボブの前で、こともあろうにウィラに読ませる。
ウィラは目の前の男が自分の実の父でないことを知っている。
だからこそボブの愛は深いともいえるが、ボブはそれを知らないのだ。
噴飯ものだ。
あわれなボブ。
どうしても、ハリウッドは「家族の絆の美しさ」を外せないようだ。お決まりですね。
ただ、ストーリーはわかりやすく、謎も少なく、ディカプリオの、だめ中年の演技はすばらしく、アクションもテンポ感も素晴らしい。
まったく飽きなかった。
センセイは「フレンチ75」のメンバーではなさそうだが、義をもって行動するさまは見ていて気持ちがよい。
ロックジョーは最後に「クリスマス・アドベンチャーズ・クラブ」に殺される。
観客は安心だ。
エンターテインメントとしては最上のものなのだろう。
この映画に、トランプの移民政策への皮肉など読み込んで、実は社会派の物語だと解釈するのは私は嫌だ。
アメリカの抱えるストレス(共和党、民主党ともに)を背景にこの映画がアメリカで大ヒットしているというような分析は面白いかもしれないが、だいぶ下品だと思う。
突っ込みどころ満載の映画だが、それでもエンターテインメントとしては最良だと思う。
評価3.5でもよいのだが、ディカプリオのすばらしさに4.0にしようと思った。
追記
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ロックジョーはクリスマス・アドベンチャー・クラブによって2度殺される。
かつて奴隷であった黒人とセックスすることは不道徳なことであった。
家畜とセックスするのはおぞましいという感覚なのだ。
ロックジョーへの憎しみの深さが、実は全編の中でもっともおぞましいと言える。
ここは強調されて良い。
ここでも「欲情」がキーだ。
革命家母娘に振り回されるレオパパが愛しい
革命家の一味というより、三流革命家たちの革命ごっこに巻き込まれた平凡な男という感じのボブ。
暗号は忘れるし銃は外すし、全く冴えないのに、なぜかチャーミング。
ショーン・ペンは憎たらしいほど、演技が恐ろしくうまい。
彼が演じる変態的で執拗なロックジョーとボブの追跡劇に、白人至上主義と権威主義、ネイティブアメリカンの社会的地位の低さなど、根強く残る差別を絡める。
優しい人間に描かれがちな性的マイノリティの友人が、ウィラを裏切ったり、ネイティブアメリカン(だと認識してますが違っていたらすみません)の追跡者が意外にもウィラを助けたり、誰が裏切るかわからないシナリオがハラハラする。
血よりも、人種よりも、人をつなぐのは一緒に過ごした時間。
疑心暗鬼になった娘に、「パパだよ」と無心に答えるレオ様。うっかり涙腺が緩んでしまった!
この映画はアクションではなく、ホームドラマなのかもしれない。
またウィラのために、レオパパは奔走するんだろうな。
ちなみにウィラが修道院で放り込まれた部屋の名はパンチョ・ビラ。メキシコ革命の英雄。ウィラの未来を示唆しているのかもしれない。
面白いんだけども……🤔
ずっと感じてるモヤモヤがなんなのかわからないままもうすぐ一週間になるからとりあえず箇条書き👇️
・前半の活動家パートと16年後パートの分量に違和感。オカン手紙かーい!
・レオのうだつのあがらない父親っぷりは良き。若かりし頃の美少年の姿は跡形もなくでっぷりして動けない普通のお父さんを演じる姿は同世代のブラピがF1で見せた鍛え抜かれた身体との対比が生々しかった←勝手に比べてる
・ウィラちゃんの立ち居振る舞いがカッコ良すぎ!!演じてる女優さんのChase Infinitiって本名??ずっと辿り着かなさそうな名前だゎね……
・ショーン・ペン!ショーン・ペン!ショーン・ペン!!最高だよ、あんた!!!あなたがいたからこの映画は成り立ってたよーなもん!!!
と、惹き込まれ最後まで楽しんで観た映画ではあったけど、何度も何度も繰り返しみたいと思うような作品ではなかったから星は辛め…
つまらん
話の内容は大した事はなかったが、レオの演技が最高だった
基本レオは革命家で、よくわかりませんが、娘が誘拐され、それが警察から。それを追う展開。私はレオの演技や周りの役者の演技も光るものがあり、結構考えていた事より面白い映画でした。兎に角、内容より役者の演技に注目。これにつきる。
センセイありがとう
センセイ!
エンタメとして最高です
親子や仲間、守られるべき立場の者への愛情が根底に流れているのに、湿っぽさはなく、流れるようなストーリーに所々ブラックな展開もあって、時間の長さを感じさせないエンタメ作品に仕上がっています。
面白いけど冗長、と雑誌のレビューでは表されていましたが、自分は飽きる瞬間はなく、技あり!な映画だと思いました。
しっくり来る
ディカプリオ、ショーン・ペン、ポール・アンダーソンと列挙されたら、とりあえず観る。まあまあの線とあまり期待はなかったが、良い意味で裏切られた。
前世紀(2000年以前)の感覚が蘇り、当時の余韻を残した良い映画だ。正直、特筆するところは無いにも関わらず、若い頃に当時のアクション映画にドキドキ、ハラハラしながら観ていた感覚が戻って来たのは、我ながら意外だった。そういう意味では、観る人を選ぶのかも知れないが、もし若い人が、同じ感覚で共感してくれるのであれば、大成功では無いだろうか。
ストーリーや構成としては、まあ凡庸の域を出ない。その中でドンパチしながら、きっちり展開していく話運びは、安心感がある。ネトフリの冗長なドラマよりテンポは早いが、最近のやたら忙しい邦画よりは緩めのリズムが心地よい。
この時代に「革命」を叫ぶ人々と、それを治安維持を隠れ蓑にした差別主義者が、ターミネーターばりに追いつめる。その対立構図の中で、個性的な面々がスクリーンを彩るところが、最高だ。
会話のシーンでは顔のアップが多い。頭も切れるほどのドアップで、それぞれの特徴のある役者から、不安や怒り、もがき苦しみなどが伝わる。特にディカプリオの、ほぼ顔芸の表情。少し薬が入って錯乱気味な感じなのに、妙な親近感が湧いてくる。(まぁ、それにしても"F⚫︎CK"言い過ぎだけど) 「ノマドランド」のフランシス・マクドーマンドのドアップを思い出した。名優は、大スクリーンにあっても、顔だけで画が持つ。
劇場が、少し小さめの80名くらいのキャパのスクリーンであったが、ほぼ満席。客層も幅広く、意外にこの手の映画も根強い人気があるのか、思いがけず混んでいたので、前の方の席となった。アニメや邦画に押され気味の地味なジャンルかも知れないが、洋画も面目躍如といったところか。もう少し広いところで、上映してほしかったかな。
全695件中、161~180件目を表示










