「年を取るということ」ワン・バトル・アフター・アナザー qi1234567890さんの映画レビュー(感想・評価)
年を取るということ
若いころの無軌道さに、大人になってから向き合う映画。
パーフィディアは娘を失い、ロックジョーは過去の自分の性に追い詰められる。
一方でボブは、これまで流されるように生きてきたがゆえに、他人の娘の保護者という立場に立たされてしまう。
全ては娘・ウィラの誕生を起点として、三人の人生がねじれ合う。
ストーリー以外も秀逸だ。
音楽やカメラワーク、そしてそれぞれのシーンが平行して進行しているにもかかわらず、断絶をまったく感じさせないシームレスな編集。
ここまで書けるのは大好きな映画なのですよ。
何が気になるのかといえば、コメディとリアリティのバランスなのです。
現在のアメリカにおいて、「革命」というものがどれくらいのリアリティを持ったことなのかわからないので、あれなのですが、
ちょっと子供のおままごとというか、全体的に真剣さが伝わってこなというか。
70年代を下敷きにしている話らしいけど、あの時代こそ大人たちの植え付ける「意味」対しての反乱の時代であって、
「無意味」であることが一番崇高な時代であったはずなのに、「社会正義」とか「革命」とかの語り口があまりにも現代的すぎるというか。
見覚えのある70年代の混乱ではなかった感じですかね。
ロックジョーの立場もよくわからん。
犯罪者の減刑に尽力できて、軍隊動かせるって?
軍人なの?警察なの?私の見た字幕では彼を表す言葉に「警視正」って使われてて、余計に混乱・・・。
こういう、ストーリーと関係ないところがいちいち気になって、集中できなかった・・。
私も彼らと同じく年をとったということか・・・。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。
