「怒れる人の闘争とイカレタ人からの逃走」ワン・バトル・アフター・アナザー コショワイさんの映画レビュー(感想・評価)
怒れる人の闘争とイカレタ人からの逃走
1 暴力的な革命団体のメンバーと権力者がドンパチしながら追いつ追われつするアクション劇
2 前半は団体が引き起こすテロと犯罪劇を描きながら、団体の女性リーダーに警察官ショーンペンが係わる。後半は、その女性リーダーの子供とディカプリオを巡り、ショーンペン
が牙を剥く。さらにその子の出生の謎とともにショーンペンを狙う白人至上主義団体の刺客が後を追う。そして、・・・。
3 時代背景は不明ながら差別や麻薬、不法移民など現代的な病巣を扱っているところはリアル感がある。一方、字幕だけの問題かもしれないが革命家というもはや時代錯誤的な活動家や謎のエクゼティブな白人至上主義団体が出てくるところは、フィクションの味付けである。全体的にテンポがよく、だれるところがなかった。
4 ディカプリオは、今回も汚い風体の役。昔の面影は消えた。元革命家のマイホームパパだけど次第にやる気を出すところが良い。そしてショーン・ペンのイカレ具合が表情や態度、思考、野望、フェイドアウトに至るまで振りきっていた。デルトロの縁の下の力持ち的な堅実さや賞金稼ぎの命と引き換えに気脈を通じた助力も忘れがたい。革命団体の女リーダーの顔つきと逞しいケツやその娘の可憐さとキャピキャピしたところが印象深い。
5 アップダウンが連続する道路での複数の車によるチェイスは視覚的に面白く感じた。
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