ティム・バートンのコープスブライドのレビュー・感想・評価
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【”死者との恋と生者との恋”切なくも美しいストップモーションラブストーリー。コープスブライドが若者を愛しつつ、身を引く姿が切ない作品。】
■舞台は19世紀ヨーロッパのとある村。
結婚を控えた気弱な若者ビクター(声:ジョニー・デップ)が、ふとしたことから死体の花嫁(コープスブライド)に結婚の誓いを立ててしまい、死者の世界へと連れ去られる。
だが、ビクターには生者の花嫁、ビクトリア(声:エミリー・ワトソン)が居て・・。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・物語全体に流れるどことなく哀愁が漂いつつも、人間性肯定のトーンが監督の初期傑作「シザーハンズ」を思い出す。
・その人物の人柄を表した造形や美術や意匠も凝っており、更に言えば生者と死者の世界の描き方が巧い。
<死体の花嫁(コープスブライド)が、生者だった時に愚かしきバーキスに騙された事を知ったビクターが彼女の心に寄り添っていく様や、死体の花嫁(コープスブライド)がビクターと念願の結婚をする直前に、自分の想いを抑えビクターに毒入りのワインを飲まさせず、ビクターとビクトリアの手を合わせて上げるシーンは沁みる。
序でにその毒入りのワインを飲んだバーキスの最期もスカッとする。
今作は、切なくも美しいストップモーションラブストーリーなのである。>
反面教師
ビクターとビクトリア。
それぞれ親があんななのに、良い子達で。反面教師かな?
そこだけでもよかったよかった。(笑)
途中ビクターがコープスブライドに嘘をついた時は、またかよ?!やめてよ〜と思ったけど。
生前も死後も嘘をつかれるなんて可哀想過ぎる。
怒り狂ってもいいくらいだけど、毒入りワインを飲む寸前でやめさせたコープスブライド。
生前も心優しい娘だったのでしょう。
でも、なんであんな奴(金の亡者卿)を好きになったのか…残念でならない。
昔飼っていた犬。
亡くなった祖父。
別れたモノ達との再会。
ありえないことを自然に受け止める人達。
全体的に暗いけど、死後の世界を美化せず、でもカラフルで楽しそうに描いているところがいいなと思った。
みんなが(死を)望んでこの世界に来るのに、みたいなセリフがあったが、死は怖くない、欲にまみれたこの世の方よりもむしろ楽しいよ〜!と。
ガイコツも怖くないよ〜と子供達には少し?安心かも?!
でも2人のピアノの連弾シーンは切なくなった。
ビクターとビクトリアの将来がカラフルだといいなと思った。
クリームシチュー
主要キャラの3人が皆素敵で、どのように話が終わるのか物凄く気になります。できれば皆ハッピーで終わって欲しいと願ってしまいますが三角関係の物語なのでね…。
生ある人間が暗く冷たい色、死人を明るく暖かい色で描かれているのが面白いですね。
悪役の男がクリームシチューの有田さんに見えて仕方なかった。
きれいな世界
ナイトメア・ビフォア・クリスマスのような、ダークだけど、きれいな世界観を覗くことができます。
死後の世界がとても楽しそうなのも面白かったです。
しかし、展開がだいたい予測できてしまい、ナイトメア〜には劣るなと思いました。
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