劇場公開日 2025年10月10日

「ワクチン被害が揉み消されないように」ヒポクラテスの盲点 らららさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 ワクチン被害が揉み消されないように

2025年11月5日
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鑑賞方法:映画館

コロナワクチンの薬害について、客観的データをもって改めて国・医療機関・マスコミの対応の問題を取り上げた冷静なドキュメンタリー映画です。本来はTVの地上波でゴールデンタイムに流した方がよい内容です。

ワクチンの副作用被害を無視する国に抗議し患者を救済する医師が中心なのですがワクチンを推進していた医師も一人登場します。

ワクチン接種後の体調不良で苦しむ人達の声は数人のみ最小限に抑えられ、医師らによる客観的データの数々が並びます。被害者の声を中心にすると「気の毒だが接種後に偶然症状が出ただけ」とされて終わりになるから最小限にしたのかもしれません。

過去の公害薬害について知るほど国もマスコミもあまり信頼できず、ワクチンを嫌がっていた看護師さんが接種直後にくも膜下出血で亡くなった後、厚労省のサイトで接種後の重篤な副反応と死亡を常時チェックしていました。「私の性格上、今後何か症状が出たら必ずワクチンが原因では?とずっと思う」と判断し未接種のままです。

世間の接種しろ圧は強く一番堪えたのはネットでの医療関係者による「コロナが重篤化し運ばれてくるのはワクチン未接種者ばかり。集中治療室を未接種者が占領しており他の重体患者の邪魔をしてる。未接種者は人殺し」というものでした。「あくまで任意、厚生労働省も未知の副作用ありとしているのに何でそこまで?」と呆然としました。

「ワクチンは感染予防はしないが重篤化は防ぐ」とされていたけれど、映画によるとワクチン接種者ほどガン罹患率や死亡率があがっている可能性。内容を見返したくパンフレットほしかったけど売り切れで残念です。

周囲は勿論接種しててもほとんどが感染してるし、2ヶ月前の健康診断で異常なしから接種後に突然乳がん発覚した人がいたり(これは勿論偶然かもしれないけど)家族も接種直後に帯状疱疹になってました。

本来は情報だけはしっかり与え、個人に判断させ決して強要はしない、未成年への接種は特に慎重になるべきだろうに。薬害にしろ原発にしろ、懸念があろうと素人が口だししても「無知なくせに」と嘲笑われます。素人でも推進派なら「無知なくせに賛成するのか」とは言われませんが…。

この映画も「状況証拠的に信用できない」とみた文系の監督が作った映画なら成り立たず煙に巻かれ終わりなのかと。監督も理学博士であり、取材に出てくるのもほぼ医師や専門家なのでやっと成り立つのでしょう。

本来ならもっとメディアが医療機関が国が取り組むべきことです。映画内で「もう福島教授のように信念を持ち上に口出しできるような人が他にいない。昔はもっといたのに」ということが言われてましたがそれは心から感じます。
昔よりはコンプライアンスなんかが取り沙汰されて
個人の権利保護が求められるようになっている反面、信念も矜持もない軽薄で下品な人達が目立つようになってます。報道の自由度が低く都合の悪いことを言うキャスターはすぐ飛ばされて。「軽薄で幼稚な秘密国家」になっていきそう。

ららら