「英国最高峰バント」ザ・フー キッズ・アー・オールライト サラダさんの映画レビュー(感想・評価)
英国最高峰バント
ザ・フー、久しぶりに聴いたバント名、遥か昔から聴いてたが、と言っても「セルアウト」「ネクスト」「ライブ・アット・リーズ」「ミーティ・ビーティ」が主であったが、この映画を観たらザ・フーが好き過ぎになった。
ピートの作り出すメロディの良さ、ギターを弾きながら常に動き廻るピート、喜びを体現してるのか、何かが乗り移ってるかの様だし、たいしたギターソロも無いのにかっこ良すぎるギタープレイ、ドタバタしっぱなしだが的をえているキースのドラム、おちゃらけたキース、ピートと対照的に動かないが指先がウネウネ動き廻るジョン、ロジャーのボーカルまで良く聴こえてきた。おふざけの多い4人のメンバーのインタビュー、すべてが素晴らしい。きっと生でライブを観てたら相当好きだったろうなぁと思う。
映画鑑賞後、自分の持ってるアルバムすべてを聴き直しほぼ全アルバム傑作に聴こえてきた、いままでおとなしく聴こえてた「トミー」まで傑作になった。ライブの荒々しさと違って繊細なアルバムである。「フー・アー・ユー」も好きな曲になった。
おちゃらけを周りに振り撒くキースが泣ける。
今更ながら自分の中で英国最高峰バントになった。
遥か昔から知ってたのに良さが倍以上になった、相当好きさせてくれたきっかけを作ってくれた有難い映画。
同時期観た「ツェッペリンビカミング」と比べてしまうが、ライブの良さでザ・フーかな。映画としても良かった。
当時観客はピートがギターを叩き付け壊すパフォーマンスを楽しみにしてたらしいが、キースのドラムを蹴散らすのと同様、楽器がもったいないと思うが、これもザ・フーの一面でありかな。
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