「人間らしさが美に昇華する」六つの顔 Tomokoさんの映画レビュー(感想・評価)
人間らしさが美に昇華する
狂言を鑑賞したことはなかったが、映画の中で「川上」を観て感じたのは、人間味ということ。
神仏のお告げよりも人間の情が勝るラスト。人間らしさをしみじみと追求し、美しさに昇華させる姿に、人間という存在を信じる力を感じる。
野村万作さんは、パンフレットの写真の表情の一つひとつが地味溢れ、それだけで国宝級。
ちなみに、前から3列目で観ていたのに、まさかの前列の座高の高いヒゲの男がシートから何度も前のめりになったり、果ては扇子で首を扇ぎだしたりとしきりに画角に入る状態での鑑賞だったが、これもまた人間味のある体験だなあ…と腑に落ちるように達観できたのも、この映画のおかげだと思う。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。