「何の時間なのか教えて欲しい映画です。」抗う者たち ルードさんの映画レビュー(感想・評価)
何の時間なのか教えて欲しい映画です。
まずタイトルの『抗う者たち』は本作の内容とは大きく掛け離れており、運命に抗ってたのはヒロインだけです。
終始意味が分かりませんでした。
何を伝えたかったのかも分かりませんでした。
見終えた感想としては、何の時間だったのか?ということです。
現実離れしたヤクザの設定も大して本編に重要性はなく、姉妹が沢山出てきますが、これも沢山出てくる意味がありません。なぜなら彼女や彼らは作中で何にも貢献しないからです。
その割に尺を取っており、本編は誰の物語なのか分からなくなります。
登場人物を扱いきれていない。
説得性やリアリティが欲しくて登場人物を増やしたのでしょうか?
人を扱う前に世界観や人々の住む環境を考えることができていないように思います。
ヤクザ、過剰なまでの装飾的方言、古民家▪️田舎の雰囲気から突如一転する景観など、世界が見えていない印象があり、それは人も見えていないことと同じだと思います。
場面の急なカット、カメラワークは目につく印象でしたが、映像や音声は良かったと思います。
芯と筋が通っていない映画でした。
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