劇場公開日 2025年7月11日

BAD GENIUS バッド・ジーニアスのレビュー・感想・評価

全56件中、1~20件目を表示

3.5米社会状況を巧みに盛り込んだ趣向が興味深い

2025年7月21日
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鑑賞方法:試写会

タイ映画の米リメイク作。良質な原石に米映画界が飛びついたという見方もできる一方、出来上がった作品が娯楽作でありながら、現代アメリカの社会状況を映し出す鏡としても機能していることに驚かされる。脚本にはジュリアス・オナーが参加。となるとつい監督作『キャプテン・アメリカ』(25)を引き合いに出したくなるが、比べるべきはむしろその前の『ルース・エドガー』だ。現代アメリカの形を若者目線で見つめるかのようなその構造は『バッド・ジーニアス』でも踏襲されている。その上、本作ではアジア系ヒロインの移民としての立場があり、彼女をとことん利用しようと群がる吸血鬼のごとき特権階級の同級生たちの存在がある。また、誰かが決めた物差しやルールを破壊しようとする若者世代の渇望も見え隠れする。いずれにしても製作時の2024年よりも、トランプ政権下にある今の方が見応えは増す。重すぎず、軽すぎず。96分の気軽さで楽しめる一作。

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牛津厚信

4.0舞台を米国に変えたがゆえの長所と短所

2025年7月19日
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鑑賞方法:試写会

悲しい

ドキドキ

本作については当サイトの新作評論枠に寄稿したので、ここでは補足的な事柄をいくつか書いてみたい。

「ルース・エドガー」でコンビを組んだ脚本家と監督が、役割を交換して「BAD GENIUS バッド・ジーニアス」を作ったことは評で紹介した。同作は白人の養父母に育てられたアフリカ出身の優秀な男子高校生が、やはりアフリカ系の女性教師と対立する話。多民族国家であるがゆえの根深くて複雑さを増す人種の問題に以前から意識的だったコンビゆえ、2017年製作のタイ映画を脚色する際に天才の苦学生2人を有色人種に設定した改変は、アメリカで切実な状況をリメイク版に反映させたいとの狙いがあったろう。経済格差の問題について考えることを促す、啓発的なメッセージは元のタイ映画にも当然あったが、そこに貧しい有色人種の家庭と裕福な白人の家庭の対照性を加えることで、問題の深刻さを一層感じさせる効果があるように思う。

ただ一方で、原作ではタイに暮らす苦学生たちが共通試験を受けるためにオーストラリアのシドニーを訪れ、さらに米国の大学に進学することを目指すという、現実から夢への振り幅の大きさもまた冒険感やドラマチックさに貢献していた。しかしリメイク版では、西海岸で暮らす2人が、タイムゾーンが違う東海岸側の会場に飛んで受験するというだけの話にスケールダウンしてしまった。初めての異国でカンニングのミッションを遂行する心細さも、海を越えた先の超大国で大学に通う憧れもなくなっている。ジュリアード音楽院に進学したいというリンの夢も、彼女の音楽の才能や献身的な努力についての描写が伴わないので、とってつけた設定のように感じられた。

つまるところ、舞台を米国に移したリメイク版で、多人種の要素を加えて問題の複雑さを加えることができた反面、アジアの途上国からシドニー経由で夢のアメリカを目指すというダイナミックさが損なわれた点が惜しい。

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高森郁哉

3.0BAD GENIUS バッド ジーニアス

2025年9月21日
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鑑賞方法:映画館

トレーラーで鑑賞を決めた本作。
終盤は、なかなかスリリングでした。
小さなどんでん返しの繰り返しも、小気味イイ。
アメリカの貧富の差や移民問題も内包した、単純ではない作品でした。

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映画館難民

3.0面白かったですよ…

2025年8月26日
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鑑賞方法:映画館

単純

アメリカのお受験の様子を垣間見て興味深かった。

結局、金と地位と権力にものを言わせた結末!

良いことをしました感はあるけど、リンも最後はそこにのかったのね。

アメリカらしい価値観だし、主人公が中国系だから、現代中国の価値観も上塗りされ、

正義は語るものであって、実践するものではないということを言いたいのだろうと思った。

げんなり!

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うさぎさん

3.0オリジナル版>リメイク版

2025年8月23日
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鑑賞方法:映画館

天才高校生のカンニング計画を描いたバッドジーニアスのハリウッドリメイク版。オリジナルのタイ版も鑑賞しましたがスリリングな展開が多く非常に見応えがあった。今回のハリウッド版も楽しみに鑑賞したが、やはりリメイクということで新鮮味がなく、オリジナル版をほどの面白みはなかった。

2025-126

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隣組

3.5まずまず《スリル感も有り軽く楽しめる作品》

2025年8月18日
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鑑賞方法:映画館

観て良かった→3
映像・音楽 →3
テンポ →4
ストーリー →3
心に残る →3

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茶々の葉

3.0なんか

2025年8月17日
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鑑賞方法:映画館

前の方が良かった気がしました

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むーらん

3.0虐げられる者

2025年8月4日
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U-3153

3.0本家タイとの比較

2025年8月2日
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鑑賞方法:映画館

本家タイは映画館で観ました。
前日にアマゾンプライムで見ました。
非の打ちどころが面白さ。
これを上回ることができるのだろうか?

本家のほうが面白いというのが私の結論です。

で、この映画は中萬まではほとんど同じで
リメイクする意味を感じられなかった。
また、よく言えばリズムよく話しが進むものの
本家よりあっさりしていて緊迫感に欠ける。

後半の鬼ごっこもかなりあっさりしていたのがとても残念。
ここが一番の見せ場ではないでしょうか?
ラストは本家と異なりますが「ふーん、そうなんだ」という程度でグッときませんでした。

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チャーリー

3.5オリジナル知らないけど、 スリリングで楽しかった 実話に基づいちゃ...

2025年7月29日
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オリジナル知らないけど、

スリリングで楽しかった

実話に基づいちゃうのがまたすごい

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jung

3.5タイ版とはラストが違うくらい…?

2025年7月28日
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鑑賞方法:映画館

実話ベースだったと思うけど…結局、誰彼もが自分の事しか考えていないと。カンニングの攻防はスリリングでやっぱり見ていてドギマギする。ラストがヒーロー的に終わるのがやっぱりハリウッド的かなー。それでも面白かった。

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peanuts

3.5ハラハラどきどき

2025年7月28日
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元々タイ映画でアジア系の生徒なので日本の生徒のような親近感、現実感を持ったけど、今回のリメイクは受け取り方はそれぞれかもね。
TOEICのカンニング問題も取り沙汰されているけど、どこの国でもいつの時代も無くならないんでしょうね。

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Miya-n

3.5【”米国格差社会の壁を、人並み外れた頭脳でぶち破り、自らの新しき人生の道を切り開け!”今作は人種問題、格差を絡めつつ原作のラストを大きく改編したラストが爽快な作品である。】

2025年7月26日
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鑑賞方法:映画館

怖い

知的

幸せ

■中国系移民の女子高生リン(カリーナ・リャン)は、全科目学年トップの頭脳を誇り、且つ陸上、ピアノも得意で夢はジュリアード音楽院でピアノを学ぶのが夢の女の子。だが、母は亡くなり、父はコインランドリー経営で、家計は厳しい。
 そんなリンが名門校に特待生として迎えられる。
 直ぐに友達になった白人、金髪グレース(テイラー・ヒックソン)とその恋人でパパが高名で、富豪弁護士の白人のパット(サミュエル・ブラウン)は、彼女に報酬を払い、試験でカンニングさせてくれと頼むのである。Win Win の関係になった彼ら。リンは見事に二人に好成績を取らせる。
 更に、”鉄壁”と言われる全国共通試験でも依頼され、黒人秀才のパンク(ジャバリ・バンクス)も”何故か”仲間になり、時差を利用し、”鉄壁”を打ち破ろうとする・・が。

◆感想<Caution!内容にチョイ、触れていますので、未観賞の方はここまでにしてね!>

・この映画の構想は、製作した「コーダ あいのうた」の制作陣の意図的なモノであったのではないかな。クスクス。
 だって、主人公が社会的弱者の中国系移民の女子高生リンでしょ。
 そして、おバカな白人カップルが仲間でしょ。
 更におバカなパットの父親は高名で富豪弁護士でしょ。

・けれども、今作はそれを途中まで気取られずに(というか、リンは真面目にカンニングを頑張っている。)映す所が面白いんだよねえ。
 黒人秀才のパンクが、リンの仲間になった理由とかさ。不法移民だったのね・・。

・それを会場で受験したリンとパンクの答えを、携帯のメールでグレースとパットが待つ場所に送り、鉛筆のバーコードにするシーンなどは、オリジナルのマンマなんだけど、その後の展開が、予想のやや左斜め上に行く展開で、良かったなあ。

<でもって、リンはパンクの行った事を、パットの高名で、富豪弁護士のパパに告げて、見事にパンクの永住権の確保と、多額の真面目に勉強していた生徒達への賠償金と、自らのジュリアード音楽院で勉強をするための、環境代金請求シーンは、ナカナカでありました。>

■私は、年に1-2回、良い年をしたオジサンなのに悪夢を見る。
 ショートスリーパーなので、普段は夢なんか一切見ないのに。(あ、昔のガールフレンドは時々出るよ!テヘ。)
 どのような夢かというと、イキナリ試験会場に座っていて、目の前の答案用紙は真っ白で、試験官の”残り10分です!”という声が会場内に響き渡り、”ウワワわー!”と叫ぶ夢である。こんな夢で起きた一日は、私は睡眠不足でもあり(普段は3時間睡眠だがイキナリ、ノンレム睡眠に入り、最後30分程度レム睡眠になるようである。)超不機嫌なのである。
 受験勉強は好きだったが、本試験は嫌だったもんなあ。

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NOBU

3.0もはやスパイ映画!

2025年7月26日
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ひでちゃぴん

3.5不条理の可視化と真実の行方

2025年7月25日
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驚く

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HGPomera

3.5天才的な頭脳の使い方がバカすぎて終始モヤモヤしたわ

2025年7月25日
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早くに母を亡くして、クリーニング店を営む父とふたりきりで暮らすアジアン少女・リン。貧しい生活ながら彼女にはずば抜けた才能があり、授業料無償の特待生として進学校に編入できた。

編入後、人種的にも裕福度的にもスクールカーストの最下層に位置付けられるリンだが、アッパークラスの少女のカンニングを手伝ってあげたことで1軍に爆上げ。事情を知った1軍の他の学生からもカンニングを依頼され、金銭と引き換えに率先して携わっていく。やがてカンニングは、大学進学の共通テストにまで及び……。

という流れなのだが、そもそもカンニングの仕掛けが大掛かりすぎて、これを実践するぐらいなら、ちゃんと勉強した方が早くね? とツッコミどころも少々。

しかし、それよりもヒロインへの感情移入がまったくできず、終始、憮然とした心持ちで鑑賞していました。金を稼ぐためとはいえ、特待生の待遇が不意になるリスクを考えたらお粗末な選択。さらに後半、カンニングを行うことに対して、彼女が放つ「過ちを犯す権利がある」というセリフは理解ができずお手上げ。

金持ちはカンニングをしてでも優秀校卒業の肩書があれば問題ない社会制度。その社会制度の一端を担っている試験制度。それを出し抜く「貧しい私」は正義なのだ、的な思想が根底にあるのかしら。

とにかくカンニングする方も手伝う方も、価値観がずれまくっていて終始モヤモヤ。巷で賑わした極小イヤホンのカンニング事件や外免切替問題が頭を過ぎったわ。もう性悪説で制度を構築するべきなんでしょうね。

本作唯一の救いは、リンの父ちゃんが
「てめえの馬鹿さ加減にはなあ、父ちゃん情けなくて涙が出てくらあ」
といった感じだったので、そこは共感できて良かったわ。

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ヘマ

3.0父親の髪型が

2025年7月24日
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市丸よん

3.5カンニング・サスペンス

2025年7月23日
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ヒットしたタイ映画の、ハリウッド・リメイク。
カンニング・サスペンスだが、日本でもTOEICの試験で、中国人による組織的大規模カンニングが発覚しただけに、興味も倍加。
テンポよく、カンニングのテクニックや、バレるかどうかのハラハラが面白い。
貧富の不公平な格差、不法滞在者問題など、社会的問題も描いている。
でも、あんなに頭のいい人間て、いるのかな?

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ファランドル

3.5かなりリスキー

2025年7月23日
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Qoo

3.0冒頭のトマス・モアの言葉が誰の心情を表しているのかを見ていくと面白みが増すかもしれません

2025年7月23日
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鑑賞方法:映画館

知的

斬新

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Dr.Hawk