BAD GENIUS バッド・ジーニアスのレビュー・感想・評価
全27件中、1~20件目を表示
とびきりキュートな悪党娘にハートを射抜かれました。
とにかく息をもつかせぬアップテンポな展開。
設定は秀逸、伏線もきちんと回収されて大満足で劇場を後にしました。
娯楽作品として面白いだけでなく、アメリカの格差社会や移民問題、ジェネレーションギャップに民族固有の価値観、そして若者のアイデンティティ…
様々な問題提起をすることでストーリーに適度な重みが加えられて作品の完成度を上げています。
そして何よりも主役の天才娘のキュートさと言ったら!
天使と悪魔が同居するような、目まぐるしく変わるその表情に胸キュンしっぱなしでした。
これはお勧めです。
面白かったぁ!
おバカボンボンもピアノは弾けるのねぇー天才ダークヒロイン!
カンニングするために、ピアノコードでa.b.c.dのマークシート解答を知らせるくだりで、おバカボンボンでもピアノコードは分かるのねえーってモヤモヤした🤣ラストの落ちも決して罰せられる事もなく、ボンボンの弁護士に仲間の黒人が助かるように依頼して終わり!っていうダークヒロインっぷりがイマイチだったなあ。パパも正義感強いのかと思えば違うし、舞台がアメリカだと、そこまで出来ないだろうと冷静に見てしまう自分がいて没入できなかった。オリジナルのタイならば、カンニングもありそうだから面白いのかなあ。これはネトフリで十分でわざわざ映画館行かなくても良かったかもー作品でした。とんでもおバカでもピアノは皆弾ける設定なのねー🤣ドクターストレンジのウォンさんがいい感じだったー
カンニング、ダメ絶対!
■作品情報
2017年のタイ映画『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』をハリウッドでリメイクした作品。原題も『Bad Genius』。監督はJ・C・リーが務め、脚本はリー自身とジュリアス・オナーが担当。主要キャストには、主人公リンをカリーナ・リャン、バンクをジャバリ・バンクス、グレースをテイラー・ヒックソンが演じている。貧困を背景に、天才的な頭脳を持つ学生が大規模なカンニング計画に手を染めていくクライムスリラー。
■あらすじ
貧しい家庭に育ちながらもずば抜けた学業成績を誇る天才少女リンは、奨学金を得て名門高校に特待生として入学する。ある日、落第寸前の親友グレースを助けるため、リンは試験中に巧妙な方法で解答を教え、グレースを救う。この一件をきっかけに、グレースの恋人で富豪の息子であるパットは、リンの才能に目をつけ、高額な報酬と引き換えに劣等生たちのためのカンニングビジネスを持ちかける。リンの関与はしだいにエスカレートし、やがて彼女の計画は、世界規模の統一試験を舞台にした前代未聞のカンニング作戦へと発展していく。
■感想
公開4日目の平日の夜ということもあり、劇場でたった一人で鑑賞するという贅沢な時間を過ごさせてもらいました。客入りは芳しくないようですが、作品はなかなかおもしろかったです。
カンニングという行為は、学生であれば誰もが一度は「もしも見つからなければ…」と心を揺さぶられる悪魔の誘惑ではないでしょうか。私自身も恥ずかしながら思い当たることがあり、天才リンの仕掛ける巧妙かつ大胆な作戦が、しだいにエスカレートしていく様に、感心してしまいます。と同時に終始ドキドキが止まらず、いつ発覚するのかと、ハラハラしながら見守る感覚は、まさにスリリングです。
そんなカンニングのスリルだけでなく、リンと父親との関係、友人たちとの絆、良心の呵責、そして社会的な格差や移民問題といった重層的なテーマがテンポよく描かれており、物語に最後まで引き込まれます。単なる犯罪スリラーに終わらず、登場人物たちの内面的な葛藤や背景が描かれている点も本作の魅力となっています。
しかしながら、最初は純粋に友人を助けたいという気持ちから始まったリンが、あれよあれよという間に「闇落ち」していく過程には、なかなか共感しにくい部分があります。経済的に困窮しているという理由があるとはいえ、特待生として授業料を免除されている彼女が、そこまで悪事に手を染めるほど追い詰められているようには見えません。また、優しい父親に愛情深く育てられ、父親のために公立高校への進学を申し出るような一面もあったのに、母親との美しい思い出につながる大切なピアノをカンニングの手段として利用したことも、理解に苦しみます。それだけに、リンの行動原理に納得がいかないモヤモヤが残ります。
それでも、最終盤で彼女が漏らした「思いついてしまった方法を試してみたかった」という心情には、ストンと腑に落ちるものがあります。やはり彼女は、常識や倫理を超越した「天才」なのだと強く感じさせられます。ラストシーンは、一応の決着を見た形にはなっていますが、観客としてスッキリ爽快な気分になれるかというと、そこまでではない点が少し残念です。しかし、それがまた、この物語のリアリティや深みにも繋がっているのかもしれません。
ピアノの旋律
キンタローにしか見えなかった。
中華系の移民として貧しい家庭で育った天才少女リンは、名門高校に授業料免除の特待生として入学した。ある日、リンは落第の危機だった級友のグレースを助けるため、試験中に消しゴムを使い解答を教えた。グレースの恋人で弁護士の息子・パットは、そんなリンの才能に目をつけ、学校の劣等生たちを救うビジネスを持ちかけた。やがてその計画は、大学入学のための全国共通テストSATでのカンニング作戦へと発展していき・・・さてどうなる、という話。
2017年のタイ映画、バッド・ジーニアス 危険な天才たち、のリメイクらしいが、観てないので比較は出来ないが、イマイチだった。
まず、あれが天才?て感じ。暗算が得意な子、くらいにしか見えなかったし、ピアノも・・・。そして何よりリンに魅力を感じなかった。
天才なら悩んだり泣いたり逃げたりしたんじゃ面白くない。
リン役のカリーナ・リャンがイマイチだったからかも。
芸人のキンタローにしか見えなかった。
Scholastic Asshole Test
ほぼずっとカンニングしてました。笑
冒頭からサクサク進む中で、時折差し込まれる“尋問”シーンが序盤を牽引する。
真相自体はハズしの部類ではあったが、あの場面がいつくるのか、というのが上手く緊張感を生んでいた。
しかし最初のグレースへの“パス”は靴使う必要あった?
消しゴムだけ投げればいいし、互いに落としたフリしてわざと取り違えるとかの方がスマートでは。
続く“ピアノ教室”の発想は面白く、BGMとのアンサンブルも相俟って一番よかったシーンかも。
教師側もただの阿呆にはせず、テストを2種類用意したり、リンが両方の計算をしてることにも気付いたり。
それ以前に試験中の監視をちゃんとすべきなんだけどさ。笑
クライマックスのSATに関しては、リンとバンクのリスクが高い割に色々ガバガバ。
特にトイレのタンクを利用するのは危う過ぎる。
答え丸暗記も瞬間記憶能力でもあるなら別だけど…
そして、あのタイミングで気付かれて逃げ切るのはサスガに無理だろ。
それなりにハラハラ出来たが、逆に言うと毎回ピンチに陥るためメリハリには欠けた印象。
駆け足進行がそれを助長し、キャラの背景の薄さも手伝って「面白かった!」とまでならないのが残念。
母親の描写も多い割にあまり活きてないし。
中盤からグレースやパットが名有りのモブくらいになってしまうのは、尺的には仕方ないか。
というかアイツら結局その場しのぎでしかないし、そのうちボロ出して終わりでしょ。
バンクは散々殴られた上にデカい失敗を抱えただけ。
父親に言われた後にも返金した描写はないし、最後の補填もパットの親にやらせて、リンだけ得してない?
利用されてたオチより利用してたオチの方がよかった。
こうして成り上がる
2017年のタイ映画「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」のハリウッドリメイク。
基本登場人物の名前はタイ版と一緒。
舞台はタイからアメリカの話に変わり、主人公は中華系。
ライバル的な男子は、アフリカ系。
(どちらもタイ版の方がキャラクターが素敵だったような…)
ストーリーの大筋は変わらないながらも、大幅にテンポアップ 。
その分、緊張感は薄くなっているものの、ハラハラドキドキは健在です。
そして…
金持ちバカ娘&バカ息子は、本作の方がゲスクズ感が増していて、それがラストの展開への違いに生きていて。
ハリウッド版の方が後味スッキリさせてくれました。
ストーリーを知っていたのでスリル感は半減。 舞台がタイからアメリカに変わっただけって感じで新鮮味も感じられず。
予備知識無しの人はとても楽しめると思う!
同名タイ映画のハリウッド版リメイク作品。
天才少女が金と引き換えにボンクラ達にカンニングをさせ、名門大学に合格させようとする作品。
学生時代誰もが脳裏に過ぎったであろうカンニングという行為をテーマした映画で、一定の面白さは保証させている。カンニングはドキドキしますからね。
タイ版を鑑賞済みの身としては、リメイク版との比較をしながら楽しめた。
基本的なストーリーにはほとんど変更は無かった。
故に緊迫感あるシーンでも先を知っている為、そこまで乗れなかった部分もあった。
今作が初見の人は是非とも鑑賞して欲しい。
変更点として大きかったのは、人種を変えていたところ。相棒役が黒人になった事で、主人公がアジア人である為、アメリカ白人主義から見たらその時点で周りから見下されてしまう。
さらに訳あり貧乏な生活を送っており、そんな中でも自分の才能を信じ夢を追いかけている。
カンニングをさせろと言って来るのは金持ち息子達で大した努力もせずに目標を達成しようとする、ある意味勝ち組達。そんな彼らとのギャップを抱えながらも自分の夢を叶える事に集中し、手段を選ばなくなる主人公達。
その結果起きてしまうトラブル。
そのトラブルの解決策と、この後彼女が選んだ道は新しいものとなっていた。
演出として音の使い方が良かった。
試験中の緊迫感がヒシヒシと伝わってきた。
あの時の圧迫感はもう経験したく無いな…。
グッド ジーニアス
大きな声では 言えないけど カンニング経験者です。
解剖学 ドイツ語 小さなメモお世話になった口。
カンニングのドキドキ感とか、思い出す。
しかし いつかはそのしっぺがえしうけるのも事実。
カンニングペーパーが通用しないから、
卒試はギリギリ。
国試は一回落ちた。
ヒロインのような 優秀な頭脳が 羨ましい。
社会にでて思うのは 天才的頭脳があっても埋もれてしまった人もいるという事。
理3でても 国試も受けず
埋もれて漂ってる人もいる、。
(その人は、大学時代 自主演劇をやってた、国試は受けず、電通入ったとは聞いたけど
今は職種不明な肩書、 灘卒 やさしい男だった 今はもういい年)
m3.コムには、「全国模試 トップだった天才達のその後 」ってよく話題にもなってる人達が結構いる。
世間を、うまく渡れるのが しあわせとは限らないけど。
このジーニアスは 頭脳の他に、 人を思うハートもあるし、
世渡り能力もグッドなので きっと成功していくでしょう。
そして この私、人は 何と呼んでいるでしょうか。。
計画の計算。
名門高校に特待生で編入した天才少女リンが落第クラスメイト女子を助けたことで巻き起こる話。
落第女子グレースをカンニングさせ成績アップさせれば、グレースの恋人パットに話がいき…持ち掛けられた裏ビジネスを実行し前代未聞のカンニング大作戦となるが…。
本作の情報を知り予告動画を観れば「コーダあいのうた」スタッフなんちゃらな文字を目にし、“コーダあいのうた”は好きな作品で熱い感動的な何かを勝手に期待し観に行っちゃって。
終盤のトイレの件辺りは観ててハラハラしたけど、カンニングさせて成績アップ、志望校へとみたいなストーリーが刺さらずで少し眠かった。変な先入観入れずに観たらもっと楽しめたかも。
スピード感が良い
ある程度の問題提起はあってよかったか
今年159本目(合計1,700本目/今月(2025年7月度)8本目)。
大台の1700本になってしまいました…。このあと何本まで行くんでしょう…。
さて、こちらの作品です。
もとはタイが舞台とした原作があって、アメリカを舞台にリメイクされた作品ですが、大筋は変わっていないようです。結局のところ、「カンニングは良くない」という当然の理はある前提で、「なぜ特定の層が、試験などでカンニングに走るのか」という論点は映画内でも断片的には出ますが、もう少し問題提起が踏み込んであっても良かったかな、と思います(アメリカにおいては、特にアジア系(日本人も含む)は排斥の対象になりやすいです)。
こうした事情があまり描かれていない上に、日本でいう共通テスト(旧センター試験)にあたる、アメリカのSATに関する事項が色々問われるので、ある程度、当地の知識がないとわからなくなる部分があり、採点対象はそこに来るかなといったところです。
採点は以下まで考慮しています。
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(減点0.3/アメリカの共通試験(SAT)についてもう少し説明があってよかったか)
このSATは大学入試共通テストのような位置づけで、映画内のように「読解」「文法」「数学(電卓使用なし)」「数学(電卓使用あり)」の4区分からなります。この「電卓」は関数電卓で、日本でいえば高専生や工業系の学生さんが持っているようなもので、細かい数値計算をさせるような問題が出題されます。逆に「電卓使用なし」のほうは映画内でも描かれるように集合や論理論証、初歩的な2次方程式などとなっています。
※ 日本からアメリカの大学を受ける場合、SATを受けることもありますが(医学部、法学部などは別扱いされている)、このSATは大学入試テストということを考えても「数学」の2ジャンルについては、日本基準では驚くほど難易度が低く(実際、公立高校入試試験問題レベルの出題範囲)、ここでほぼ満点を取って、やはり鬼門となる読解・文法で点数を取るのが(日本からの留学における)セオリーとされます。
※ ただし、それでも、英検準1くらいの英語力があることは前提。
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(減点なし/参考/SATに出てくる「文法」は何が出題される?)
映画内でもちらっと出るこの「文法」のセクションですが、試験内容は、英検準2~2級レベルの簡単な英文が出てきて、全体(あるいは、一部)に下線がひかれており、「文法的に修正なし」か「修正候補」が3つ示され、その中から正しいものを選ぶものです。「三単現の-s抜け」の簡単なものから、「意味が二通りに取れるので好ましくない」「指す語がない(it が突然出てくるなど)」といった問題もあります。
日本ではこうした学習はほとんどしないので(TOEICでは出題されないし、英検準1以上のライティングでも、理解に妨げがない限り大きく減点されない。ペンフレンド(昔ながらの言い方?)でもこのことはあえて頼まないと指摘してもらえない)、ここが鬼門になります(「読解」のほうは、英検準1程度の長文を読んで、「この部分は何を指すか」「ここにあてはまる語句で最もよいのは何か」「著者が述べている主張は何か」という、日本でもおなじみの出題形式です)
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