劇場公開日 2025年7月25日

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「シンプルな恐怖を味わえるサバイバルスリラー」エレベーション 絶滅ライン おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 シンプルな恐怖を味わえるサバイバルスリラー

2025年7月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

単純

興奮

◾️作品情報
監督はジョージ・ノルフィ。主要キャストはアンソニー・マッキー、モリーナ・バッカリン、マディー・ハッソン。2024年米国公開のSFアクションスリラー作品。

◾️あらすじ
謎の生命体「リーパー」によって人類の95%が死滅してから3年が経過した世界。生き残った人々は、リーパーが侵入できないとされる標高2500メートル以上の高地で生活している。ロッキー山脈の避難所で息子ハンターと暮らすウィルは、ハンターの肺の病が悪化し、薬を求めて危険を承知で低地への降下を決意する。元科学者のニーナらを伴い、ウィルはリーパーが待ち構える危険な領域へと足を踏み入れ、命懸けのサバイバルが始まる。

◾️感想
予告は目にしませんでしたが、アンソニー・マッキー主演ということで期待して鑑賞予定に入れていた本作。ところが、公開2日目のレビュー評価はまさかの2点!近年まれに見る低評価に不安を抱えながらの鑑賞でしたが、思ったほど悪くなかったです。

冒頭でサクッと世界の現状と主人公ウィルの目的が提示され、物語の舞台設定があっという間に整えられます。そこからは、リーパーからの執拗な追跡と、その中で生き残るための知恵と戦略を巡る、シンプルながらも手に汗握る展開が繰り広げられます。観客はただひたすら、ウィルたちの決死の逃走劇に身を委ねればよく、余計なことを考える必要がありません。この「観る者を選ばない」親切な構成は、多くの人が純粋にエンタメとして楽しめる要素だと感じます。

一方で、いくつか疑問点も残ります。地球人口の95%がわずか1か月で失われたにもかかわらず、コミュニティの暮らしが意外にも豊かに見えたのはなぜでしょうか。物資の調達方法や、その過程で払われたであろう犠牲、あるいは自給自足の術など、具体的な説明が一切ない点が気になります。また、世界規模の惨事であるはずなのに、描かれるのは一つのコミュニティの様子にとどまり、事態の深刻さが今一つ伝わってこなかったのも残念です。

また、リーパーの正体は途中でなんとなく予想がついてしまうのですが、その背後にある全貌が明かされないのはモヤモヤします。さらに、物語の鍵となるはずの「2500メートルの謎」も結局解明されないまま終わってしまい、消化不良な印象を受けました。率直な感想としては、もう少し深掘りしてほしかった部分が多々あります。

そんなモヤモヤを残しながら続編を匂わせるようなシーンがあることに、さらにモヤモヤします。まずは、本作をきちんと完結させてくださいと言いたいです。あれ?結局ダメ出ししちゃってる? いやいや、そこそこおもしろかったんですよ、本当に。

おじゃる
おじゃるさんのコメント
2025年7月27日

ユメさん、共感&コメントありがとうございます。
⭐️2の理由もわかりますが、何も考えずに目の前のアンソニーだけを愛でれば楽しめると思います。
鑑賞される際は、ぜひ広い心でお楽しみください。

おじゃる
ユメさんのコメント
2025年7月27日

行きたいなーアンソニープリケツだしな〜と思ったら、どのサイトでも⭐️2ですねー。どーしよー

ユメ