「この時期のファンなもので」スプリングスティーン 孤独のハイウェイ ペクチンさんの映画レビュー(感想・評価)
この時期のファンなもので
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率直に言ってこの映画は、彼の音楽が好きで、多少なりとも生い立ちに陰のある人間や、鬱気質の人間こそ観るべき映画だと思います。それこそがブルースの望みで、エンタメ性を犠牲にしたのであれば、ネブラスカの精神を見事に映像化していると言えるかも知れません。
ブルースの自伝に書かれていた父親は、仕事から帰ると、床につくまで真っ暗な部屋の中で何もせずに座っている人、母親は社交的で人脈も生活力もある人、と描かれていたので、「あれっ?」と思いましたが、家族にまとわりつく沈鬱なイメージという点では、まあ似たようなものかと。
しかしブルースがスーサイドを聴いていたとは意外でした。あれを聴き続ける精神状態は、なかなか危険な感じがします。ライブでの躁状態と生来の鬱気質とのギャップから生じる自殺願望、それを緩和するには、パブリックイメージにも鬱気質を反映させるしかなかった、ということかなと解釈しました。
良かった点としては、やはり歌唱。マジで似てました。演技も素晴らしかったです。
あとヒロインが無駄に美人過ぎない点。音楽の趣味も良い。
父親役が醸し出す見事な不穏さ。
エンジニア用語満載のシーンもあるので、マニア向け感は拭えません。エコープレックスとかTEACとか、知らない人にとっては何のこっちゃ確実。やっぱり観る人を選びますね。
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