「退屈な展開」スプリングスティーン 孤独のハイウェイ けんひとさんの映画レビュー(感想・評価)
退屈な展開
当方は55才男性、学生時代にMTVなどで、スプリングスティーンは新譜のチェックしていた程度。元々、好きなアーティストはポリスやアイアンメイデンです。
で、今回の映画を地方シネコンの土曜日朝10時からの回で観てきました。
150席にお客さんは10人くらい。見た目年齢は全員50才代以上。
スタートから40分位で、2人が退場。そのまま帰ってこられませんでした。
予告編詐欺とか言われているようですが、まさに熱いライブシーンはそれくらいで、ほとんどは内省的なストーリーが続きます。
あの時代にタイアップなし、アルバムタイトルツアーなし、シングルカットなしで、全米3位まで売り上げる実力は凄いと思いつつ、天才アーティストを献身的に支えるマネージャーや
ワガママに付き合うスタジオスタッフの力あってのことなんだなぁと思いました。
あと、一番嫌悪感が残ったのはシングルマザーへの対応です。
そもそもバンドマン✖️シングルマザーはほとんどの場合に悲劇しか残らない組み合わせなんですが、美味しいところだけ吸ったらポイって棄てる。彼女達になんのフォローも無し。
あれは実話がそうなっていたとしても、映画の脚本家が改変するところでしょ。
1️⃣ロスの新居に彼女たちを一緒に連れて行き、何年かは暮らすが自然消滅してしまう。
2️⃣ロス行きのチケットをマネージャーが彼女たちに渡して『彼を支えてあげてください』ってお願いするも、彼女が『世界一のアーティストのパートナーには私はふさわしくないわ』と断り泣きながら別れる。
この1️⃣か2️⃣のフォローがないと、スプリングスティーンが鬱病だから仕方ないエンドに、少しでも救いが、映画を鑑賞した人に与えられたのではないかと感じました。
総じて、ハッキリ言って面白い映画ではなかったという感想でした。
リピートは無いし、同じセンスの友人には全くオススメできない作品だと感じました。
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