「アルバム「ネブラスカ」の出来るまで。」スプリングスティーン 孤独のハイウェイ kinako-catさんの映画レビュー(感想・評価)
アルバム「ネブラスカ」の出来るまで。
“ザ・ボス”ことブルース・スプリングスティーンは、80年代から活躍している労働者階級の現実と苦悩を歌い続けているアメリカのロックミュージシャン。
アメリカの田舎町の閉塞感、孤独と空虚に満たされている社会の底辺で生き、結果、破滅していくしかない人々のことを歌った曲が多い。
彼の代表曲である「Born in the U.S.A.」は愛国者ソングではなく、社会の底辺の若者が徴兵によってベトナム戦争に従軍、帰還兵としての辛い日々の叫びを歌ったもの。
日本でいうなら、尾崎豊か長渕かという感じだろうか…。
80年代に彼の曲をよく聴いていた世代には刺さるけれど、馴染のない人には、ピンと来なさそうな内容。
ライブシーンを楽しむというよりは、アルバム「ネブラスカ」や「ボーンインザUSA」のアルバム誕生秘話のような作品なので、その2枚のアルバムの楽曲の欠片が作品中にちりばめられているという感じ。
曲が分かる人にはピンときて、ニヤッと出来るけれど、彼や、彼の曲を知らない人にはその曲の意味や良さを体感できるようには感じられないのが残念だった。
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