「サタニズムは一つの例に過ぎない」サタンがおまえを待っている カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
サタニズムは一つの例に過ぎない
SNS全盛の現代では有象無象の造られた怪しい情報を数多目にするだけに、ある程度の情報リテラシーをもって取捨選択をすることに慣れているはずだが(多分)、当時、特にメディアに何度も出演している医師による文献(書物)やコメントであれば多くの人たちが真に受けても仕方がないのかもしれない。
誰も研究していない分野の権威になるチャンスが転がり込み、名声を得たかった医師と、恋愛感情から医師の気を引こうとする患者。
どちらが先に仕掛けたかはわからないが、恐らく両者共に意図はしなかったものの本当かどうかよくわからない「悪魔崇拝」の実態?が広く世に知れ渡り、お互いが持っている強い承認欲求から気持ちよくなってしまい強いドライブがかかり世に甚大な被害を及ぼしてしまった。
医師の家族も一見ニュートラルな立場と思われたが、結局患者(ミッシェル)がそそのかしたと信じているのも情報の受け止め方次第という事かと思うがやはり気持ち悪い。
普通の教育を受け自然科学を信じていればこんなこと疑わざるを得ないはずと思うが、国家転覆を目論んだ某カルト教団には名だたる難関大学卒のエリート達がこぞって入信している事を考えると、超自然的な事を信じなければやってられないという追い込まれた状態には偏差値では勝てない「何かしら」があるんだろうと思う。
怒られるかも知らないけど、メンタルセラピーやカウンセリングって洗脳しようと思ったらいくらでもできそうだし、余程信頼している医師でないと危険ではといつも思う。
字幕の内容から読んで頭に入れて行く作業がしんどく(ずっと記事を読んでる様だった)、NHKのドキュメンタリーとかで吹き替えで観てみたかったかも。