「「トリツカレ」というコンセプトの豊かさ」トリツカレ男 sugsyuさんの映画レビュー(感想・評価)
「トリツカレ」というコンセプトの豊かさ
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「トリツカレ」とは主人公「トリツカレ男」の様々なことに熱中する奇癖と、そこから派生する数々のスキルが物語をドライブしていくこと、そして当然、主題となる2人の恋愛のことでもある。だが、後半主人公が取る奇妙な選択を見ていくと…「トリツカレ」のトリプルミーニングが立ち上がってくる!すなわち、ポゼッション(憑依)であり無幻能に通じるような鎮魂のテーマ…少し奇妙なラブストーリーが、(森川智之の重厚な芝居が利いている)俄然渋みを帯び、冬から春への新生を寿ぐ祝祭的荘厳ささえ感じさせる。流行のキャラデザではないが、往年の児童アニメの風格(相棒がしゃべる鼠なのもそれっぽい)を感じさせる背景美術とマッチしていて素晴らしい。重ねて言う価値はあるが、森川智之の「ゴンドラ」のシーンは名作揃いの今年のアニメ映画でもベストシーンの一つに数えられる。
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