「いしいしんじなんて知らなくてもさ」トリツカレ男 きーろさんの映画レビュー(感想・評価)
いしいしんじなんて知らなくてもさ
1994年のいしいしんじのデビュー作「アムステルダムの犬」から31年。ひとりの人間が誰かの悲しみを癒すのに夢中になることを「取り憑かれる」と表現したのがたぶん1番の発明で、その後の「トリツカレ男」に繋がっていく。
さすがに24年経ってるのであまり内容は覚えていないのだが、当時ものすごく気に入って何冊も買って人に勧めて回ったことを覚えている。
そんな大好きだった作品がアニメ化されると聞いて正直どうなることかと思ったんだけど…始まってみたら原作の静かな語り口はどこへやら。作画はめちゃくちゃクセが強いし、なかなかな苦手分野のミュージカル仕立てにはなってるし、ペチカはあまりにも鈍いし(それはそう)、ツイスト親分は最高だしで、まんまと泣かされましたわ。報われぬ恋をしている人は途中からマジでジュゼッペが自分に見えてくるからくれぐれも取り憑かれないようにね。
あと親分の乗ってるのはラリーで鳴らしたランチャ・フルビアだから雪道を高速ドリフトでかっ飛んで行く作画はワクワクですわ。
にしても全体に海外のアニメみたいだったな…この分野が伸びていくと日本アニメはもっと多様化して面白そう。
あー!クレしんのシンエイ動画なのか…じゃあこの線も納得だ。
それではハバナイスムービー!
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