「大優勝のアイデア!!」ファイナル・デッドブラッド パンダさんの映画レビュー(感想・評価)
大優勝のアイデア!!
いやはや、こう来たか!
14年ぶりの続編という制作背景を巧みに活かし、往年のファンも思わず膝を打つ見事なアイデアを魅せてくれた。
敵は変わらず「死ぬ順番」である。
人は必ず死ぬのだが、登場人物は必死で抗う。
どこか哲学的なのも本シリーズの魅力である。
哲学的であっても、不謹慎である。悪趣味である。
次々と人が死ぬ様子を楽しむ映画シリーズなど、ハリウッドでしか作れないだろう。
ハリウッドでも70~80年代はホラーやポルノへの排斥運動はあった。それでも消滅しなかったのは、作り続けることで「たかがエンタメ。なんでもありだよ」という認識を定着させたから。継続は力なり。
映画から逸れるが、日本でもビートルズは当初は否定された。それ以前、テレビが普及したときも「一億総白痴化」と評された。大衆を扇動する新勢力は、必ず守旧派の反発を招く。
今なら何だろう。スマホか、SNSか。
もちろん一過性の流行で消えるものもあるが、カルチャーというのは中長期の歴史で見ないと分からない。
そんなことを感じた本作であった。
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