「STRONGER」ファイナル・デッドブラッド ブレミンガーさんの映画レビュー(感想・評価)
STRONGER
シリーズ新作がまさかの劇場公開というサプライズが起こり、その前にシリーズを見まくって雰囲気を掴んでから鑑賞した今作。
平日の昼間でしたが満席という、ファンが待っていたんだなぁという嬉しさに浸りながらの鑑賞。
キル数は過去作に比べるとやや少ないながらも、R18+を存分に活かした死亡フラグ回収に踊らされまくりで楽しかったです。
序盤はどう考えても欠陥だらけであろうタワーに行ったカップルが映され、パンパンなのにカップルをエレベーターに乗せようとしたり、扉がうまいこと閉まってないまま上昇したり、アナウンスで予定より早く完成しました〜とかほざいてて笑ってしまいました。
そこからも死亡フラグを順調に建築していき、コインを投げるなって言ってるのに投げるバカガキだったり、面白いくらいダンスしていたらガラスがバキバキ割れていったり、炎もバンバン燃え盛っていたりと、不安要素てんこ盛りのままガラスがパリーン!と割れてから一気に死人が出ていくので最高潮でした。
一気に地上へ叩きつけられて人の雨が降っている様子がエグいですし、ガンガン建物にぶつかって肉片になっていくのも面白いですし、ガラスに手を突き刺しながらという痛いやつもしっかり盛り込んでくるので隙がないです。
タワーの上の方で生き残った人々も決して無事ではないのでエレベーターで降りようとしたら重量オーバーで爆速落下していきますし、1人は綺麗にエレベーターにう上から挟まれて圧死する時のスピード感が最高ですし、料理中の炎が燃え移って丸焦げになっていきますし、階段から逃げるベって思ったらタイミング良く崩壊して落下していきますし、タワーも傾き出すもんですからピアノが人に向かって落ちたのをきっかけにグッチャグチャのボッコボコにされますし、逃げきれたかと思った子供が空から降ってきたピアノに押し潰されますし、生き残ったであろうヒロインとおチビちゃんも落下して鋭利な棘にブッ刺さってTHE・END…とはいかず夢の中の話。
ここからがシリーズの始まりだなと感じさせるスタートでした。
オープニングアクトが強烈すぎるんですけどね笑
最近のアメリカのスラッシャーやホラー映画に多いのですが、血縁をテーマに据えた作品が多く、今作も例に漏れずそのテーマと共に進んでいくのですが、このシリーズとしては若干足枷になってしまっていたかなと思いました。
血縁の人間しか死なないというのもあって、やはりキル数が激減してしまうのは勿体無いなと思ってしまいました。
とはいえ死亡フラグの建設が面白いですし、死に方が相変わらず残忍なので、そこで楽しめたのでオールオッケーです。
夢の話を解決しようと主人公が夢で見た名前と一緒の祖母に会いにいったら、祖母が全力で死亡フラグを解決しようとしていたのに、踏み込んで祖母が外に出るきっかけを作ってしまったがために祖母が顎を貫通する死に方をしてしまい、あんなもんトラウマもんでしょと笑ってしまいました。
そこから血縁の人物が死んでいくことを察した主人公がなんとかしようとするんですが、BBQ会場の至る所で死亡フラグが建築されていきますし、どいつもこいつも危機管理がなってないですし、誰がどう死ぬのかなーと待っていたら、ピタゴラスイッチの後芝刈機で顔面バリバリ削られていって叔父さんが死んでいくので、それできたかーと一本取られた気分でした。
次は誰かなーと思って観ていたら、叔父さんの長男坊がどう考えても死ぬやろ…みたいなシチュエーションになるんですが、なぜか生き延びており、かと思ったらテンポよくサッカーボールにぶつかってゴミ収集車に回収されて圧縮された次女が面白かったです。
このテンポ感を待っていました!と言わんばかりの良さでした。
そこから一度死んでそこから蘇生したら死の連鎖が止まるよーという話を信じ込んだ長男と次男がアレルギーを利用してなんとかしようとした中で、色んな死亡フラグを建築していく中で、まさかの磁力&引力を用いてのMRI装置を死に場所にするというセンスに脱帽。
磁力引力を最大限にしてから、まず長男の体中のピアスをぶちぶち引きちぎっていくので痛々しいですし、車椅子ごと巻き込んでMRI装置に引き込んでいきますし、体もバキバキにされていき、このシリーズの癖であるパイプを用いての体貫通も風物詩のようでした。
次男もどう死ぬのかなーと思っていましたが、まさかの自販機のバネで脳を貫通させるという、そうきたかーという面白さがありました。
そこからなんとかして逃げようぜ!って事で主人公家族が祖母宅に行くんですが、死神が訪れてさぁ大変。
車はすっ転ぶわ、建物は燃えまくるわ、もう倒壊しまくるわの大惨事で、何かを伝えようとした主人公母は圧死し、なんとか生きながらえたなーと思っていた主人公姉弟も、脱線した列車に轢かれるかと思ったら、荷台にあった丸太にすり潰されてさようならーというバカすぎる終わり方で幕を引いていったので面白かったです。
雑だけど良い味が出ていました。
次のシリーズがあるのであれば、死人マシマシでお願いしたいですね。
フィクションだからこそ楽しめる死ってのも良いなとなりました。
鑑賞日 10/10
鑑賞時間 13:35〜15:35
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