「杉咲花が咲き誇る」ミーツ・ザ・ワールド ちっちゃなきょゥじんさんの映画レビュー(感想・評価)
杉咲花が咲き誇る
お花ちゃん(杉咲花)推しの必修課題として鑑賞。
原作が芥川賞作家なので、もっと文学的で小難しい映画を覚悟しましたが、実際にはベースpopで笑いの耐えない作品でした。 お花ちゃんのnerd(オタク)っぷりが終始可愛い。男性の自分はBLにもイケメンにも興味はありませんが、映画やドラマには同様の熱があり、nerdの振る舞いに親近感を抱きました。
脇を固めるキャストの演技も佳い。板垣李光人のチャラさっぷり、蒼井優と渋川清彦の姐さんっぷりも見事。令和ロマン・くるま演じる、言わんでいい事を喋りまくる元カノマニアも笑いました。
死にたがる人生も、恋愛も結婚もしない人生も、否定しない本作。生き方を「指導」したがる周囲の圧に辟易している人には福音なのでしょう。
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ただ、子を産まない人生を、見目麗しいキャストを起用して「御洒落でカッコいい」生き様に描くフィクションが、晩婚化や少子化を促してしまうリスクがある事は自覚するべき。医学が発達した現在でも、妊娠適齢期が20~34歳なのは変わらない。キャリアも積み、独身生活を謳歌してから出産しようとしても、35を過ぎると妊娠しにくくなり、妊娠しても染色体変異がある子が生まれやすくなる。子育てしながらキャリアを積んだり、推し活できる社会が理想。そんな理想郷を描くフィクションがあってもいい気がする。
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