「いいところが見つからず、、」ミーツ・ザ・ワールド ONIさんの映画レビュー(感想・評価)
いいところが見つからず、、
これだけ豪華キャストを揃えてどうしてここまで面白くならないのかわからない。いいところが見つからなかった。あくまで個人的にだけど。
原作は未読。金原ひとみの柴田錬三郎賞作品なら芥川賞とは違い、一般的には世界観もしっかりした大衆性もあるものであるだろう。あまりにも乗れないので思わず原作には何が描かれていているのか読もうかと思うくらい。なんでこれを映画化したかったのか、と。
「腐女子」ミーツ「歌舞伎キャバ嬢」
めちゃくちゃフックはある。ではあるがそれがセリフというか説明(アニメ含む。そこのアニメはいるのかな。。)でしかなく(つまり脚本に難がある…)それぞれの役者に腐女子感もキャバ嬢感もない。あの、杉咲花が、である。南琴奈も本人のルックは出立ちもルックも尊いくらいにいいものの、キャバ嬢感が希薄過ぎてふたつの世界の交差がまったく感じられない。と、言うのも、先週見た『愚か者の身分』の迫力が圧倒的にあったからであるかもしれない。なんか形だけなんだよな。
しかし蒼井優のゴールデン街での所在なさ、存在感のなさ、魅力のなさは個人的には事件、だった。渋川清彦ともども。夜の店でも病院でもラーメン屋ても、なんであんな装置のあんなところに配置するのだろう。板付き芝居で撮る戦略があるわけでもない。
心がちょっとだけ動いたのは締めのパートの同僚のロッカーでの着替えのところで目があったところくらいか。
クライマックスの長回しも『今日の空が一番好き〜』の伊藤蒼とかのに比べれば、前段の坂道の泥ってのもどこの泥なの?と思ってから始まった長回しのいいところで今までたいして鳴ってない音楽が邪魔に入るセンス。そう、センスがまったくない、と思った。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。
