ラストシーンのレビュー・感想・評価
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iPhoneが可能にした古くて新しい映像が随所に
27分間のショートストーリーに、日本のドラマの未来、テクノロジーの進化、その中で消えていくものと残るものを描きこんだ是枝裕和の脚本は、程よくテーマが凝縮されていて詰め込んだ感じはしない。タイムスリップとそれに伴うパラドクスの処理も、辻褄合わせと思わせないところがいい。要するに、全編をiPhone 16 Proという最新ツールを使っていても尚、変わらず是枝ワールドなのだった。
古びたフィルムのような色彩と、俳優たちが疾走するシーンでもブレないカメラワークは、改めてiPhoneムービーの可能性を感じさせる重要なポイントだ。古くて新しい映像をさりげなく可能にしているという意味で。
これを観て強く感じたことは、たとえそこにテクノロジーが人智を超えた未来が待っていようとも、監督はもちろん、俳優という存在が我々にとって必要不可欠だということ。特に、未来から飛んできたというヒロインに最初は戸惑い、やがて、本気で思いを重ねていく脚本家役の仲野太賀が表現する微妙な感情のうねりに、思わず引き込まれた。是枝監督が『いつも脚本を書く時にこの人にいて欲しいと思う』と語る是枝組の常連、リリー・フランキーのコメディリリーフぶりも楽しいことこの上ない。
結果的に、デジタルの最先端を使った作品は、その機能を最大限利用した上で、人肌を感じさせる1編になっていた。
ありふれた未来
2025年5月9日よりApple TVとYouTubeで配信
YouTubeで鑑賞
監督と脚本は『そして父になる』『三度目の殺人』『万引き家族』『真実』『ベイビー・ブローカー』の是枝裕和
粗筋
いまいちパッとしないTVドラマの脚本家の倉田がファミレスで食事をしていると「脚本のラストを変えて欲しい」と見知らぬ女が押しかけてきた
50年後の未来がやってきた由比と名乗る彼女は倉田の孫で倉田が今回脚本を書いているドラマに出演しているヒロイン役と結婚することに
由比の話によるとそのドラマの視聴率があまりにも低くそれがきっかけで業界全体としてTVドラマそのものが制作されなくなったという
ドラマの視聴率がまあまあうまくいけば低視聴率女優のレッテルを貼られて仕事がなくなった由比の祖母と脚本家を辞めた倉田は結婚しなくて済むのだ
50年後になってもTVドラマが制作されている未来に変えるため倉田は観覧車でラストシーンを変えることを決意
すると一緒に観覧車に乗っていた由比は消えてしまった
Appleの企画で全編「iPhone 16 Pro」で撮影が売り
さらにハードウェアとソフトウェアで仕上げた
倉田がおじいちゃんになっている未来
リリー・フランキー演じる観覧車のスタッフはサイボーグになっていたがあれにはちょっと良い意味で苦笑い
頭部は機械化されている
記憶はコンピューターに移し替えている設定か
一部は剥き出しの機械だが全体的に見た目はリリー・フランキー
中途半端なアーマロイドレディだな
あっオジサンか
まあ全体的に変わってしまうとリリー・フランキーだと認識しずらいからこれはこれで良いんだけど
もしかしたら由比は偽名で未来が変わったから消えたのではなくタイムマシンで帰ったからでは
セワシの「どんな交通手段でも行き先が同じなら必ずそこにたどり着く」みたいな
そんな感じがするラストでした
TVドラマのラストを変えたいってだけでわざわざ来なくても
若い頃の祖父に会いたかったのかな
いや祖父じゃないかも
うーんわからない
Appleには申し訳ないけどこの作品を観て「iPhone 16 Pro」という商品を購入したい衝動に駆られることはなかった
世の中にはこの作品を観たことがきっかけでWiki?で調べて仲野太賀が中野英雄の息子で福地桃子が哀川翔の娘だと知った人もいるようだ
僕からすれば信じがたいがネットを始めたばかりならそうかもしれない
話は変わるが最近TV番組に出演した「はいだしょうこ」が芸名は本名を平仮名にしたもので漢字で書くと「拝田祥子」だと話していたらしいが自分はそんなことだいぶ前から知っていた
主にWikipediaだ
Wikipediaには嘘も多いがこの系統で嘘はまずあり得ないし嘘なら荒らし認定されすぐに削除される
しかし「知らなかったー」と思った人も多く彼女のインスタグラムに書き込んだ人も少なからずいたようだ
いくらなんでも「はいだしょうこ」という存在を知ったのはそのTV番組が初めてではあるまい
「はいだしょうこ」の本名が全く気にならない人が知った途端にインスタグラムに書き込む行動が不可解でならない
やはりインターネットを始めたばかりなのか
ヤフコメで「うーん」ボタンを押すだけでコメントは全くない
自分でもその行動原理が全くわからないバカなんだろう
昨今では無知を恥じないどころか無知を誇りにし開き直っている人を見かけるようになった
なぜスマホのような便利な機械を有効に活用しないのか理解に苦しむ
かなり初歩的なことなんだけど
仲野太賀も福地桃子も2世タレントだと知った人はやはり「やっかみ」があるらしいがなかなか仕事にありつけない同業者でもないのになぜ嫉妬するのかこれまた理解に苦しむ
スマホはそういう様々な変な人たちを発見できる便利な機械だ
我が子の成長を動画撮影するとかそういうことには縁がないのでやっぱり「iPhone 16 Pro」はいらない
今のスマホで充分
配役
脚本家の倉田に仲野太賀
タイムマシンで50年後の未来からやってきた由比に福地桃子
女優の琴乃に福地桃子
琴乃の孫の麗奈に福地桃子
TVドラマのプロデューサーの山瀬に黒田大輔
遊園地のスタッフの丸岡にリリー・フランキー
if もしも是枝裕和が岩井俊二だったなら
撮影機材
そりゃ、苦笑いするしかない
自分にとって何が大事か、何を遺していきたいか それを問われているよ...
自分にとって何が大事か、何を遺していきたいか
それを問われているような気がした
ドラマではなく観覧車といった所が是枝監督っぽい
そしてそれを決めた瞬間消えてく孫が色んなことを物語ってて切ない
これが30分でよかった
長編だったら翌日目が腫れていた
未来に何を残したいか?よく見るタイプの魅力的な女の子キャラ含め、自分が書くタイプの作品
やり直さなくてもいい、その全てが今のあなたをつくってるんだから。頑張ったから後悔するなら、後悔はあってもいいかもね。取捨選択、何かを得るには何かを諦めて捨てるということを選ばないといけない人生は選択の連続。
ありがな男女のバランス。つまり生き生きとキャラ立ちした女の子(魅力的な福地桃子!)に対して、ちょっと控え目な男子キャラで、淡いラブストーリーっぽさ。…という自分(の書くもの)に近いトーン。つまり好物、雰囲気は好き。ありがちだけど刺さるテーマも(最近この境地に自分も至っている)。おまけに、本編尺の兼ね合いもあってか、タイムトラベル設定を比較的スッと受け入れている印象で、キャラクター主体とか、キャラクターがすごく魅力的なタイプの作品ではない。
iPhoneの宣伝作品。全編iPhone撮影といったら世界的には(大好きな)スティーヴン・ソダーバーグ監督だけど、ここ日本で新しいことに挑戦するならやっぱりこの人?(これまた大好きな)是枝さんとTV、是枝監督と観覧車。消えていく中で、未来に何を残したいか?
シネマティックモード
アクションモード
5倍光学ズーム
フォトグラフスタイル「彼が思い出すとするとスローモーションなんだろうな」
作る人、受ける人、愛の総量
iPhone最高
YouTubeで無料公開中です!
Wikiによると。
ファミレスにてプロデューサーとのドラマ撮影の打ち合わせ終わり、1人残る脚本家・倉田の前に現れた、タイムマシーンに乗り50年後の未来から来たと言う由比に持ち掛けられる話。
撮影中のドラマ、倉田が手掛ける脚本「もう恋なんてしない」の“ラストシーン”の脚本を変えてと由比に持ち掛けられ、そのラストシーンで未来は…。
冒頭の入り脚本家・倉田とプロデューサー山瀬の食事を取りながらの打ち合わせ、何て言ってるか聞き取りにくい~、から始まり未来から来た彼女は脚本家・倉田の孫の由比と分かってくれど。
iPhone16PROで撮影、本編はたった27分だけど、ラストシーンの脚本どうこうより、まだ結婚もしてない倉田の前に現れた孫の由比、由比目線でおじいちゃんとの思い出ではないけれど、ラストシーンの脚本変更してるところを写真で納めたり、未来では無くなってる観覧車に乗りながらも脚本について話合うが…おじいちゃんと孫の思い出作りみたいに見えてグッときたね。
エモくなる
YouTubeを見ていたらCMとしてこれが入ってそのまま見続けた感じ。なにが始まったのかと思って見ながら検索し、是枝裕和監督の新作短編映画で、iphone16proのキャンペーン作品であることを知った。
スマホで撮ったから、短編だからというのはなく、さすが是枝裕和監督の映画だった。
ただしソフトフォーカスに見えた。モニターが4K対応していないからか、自分が見た環境ではずっとデイヴィッドハミルトンみたいなもやを感じた。
この本編と同時に『iPhone 16 Proで撮影 | ラストシーンの舞台裏 | Apple』がApple Japanにアップロードされており、そこで是枝裕和監督が──
『テーマ的に言うと未来に何が残って何が消えるのかみたいなことをラブストーリーの中でやってみようかな、というのが最初のコンセプトでした。スーパーヒーローはさ、世界も救って家族も救うんだけど、本来両立し得ないものだったりもして、そうすると選択しなくちゃいけないんですよね、人って。そういう苦い話を書きたいなと思いました。』
と語っていて、じっさいにそういう映画になっていた。
日本映画の監督は、こんな映画やあんな映画をつくりたかったといっちょまえなことをいう割に、その通りに仕上がっている映画を見たことがない。
それに比べて是枝裕和監督はまさに言ったとおりのものができていて感心した。
すでにひっぱりだこな仲野太賀をさらにひっぱりだこにしそうな好演だった。軽さとエモ感が同居しており、吉野屋の北の国から編を見ている気分でいられるのに、胸を打つ表情にもなり、男らしく飄々としていてヌルッとした感じがない。
ヌルッとした感じ──とは良く言えば母性本能をくすぐる気配であり、謂わば池松壮亮からヌルみをとって明るさと濃さを足したのが仲野太賀だと思った。
日本ではいい俳優であっても監督がだめなのばかりなので結局浮かばれないのだが是枝組に入ったならば幸先がいい。鬼才系監督のしゃっちょこばった映画で頻繁に仲野太賀を見かけたが、いくらいい俳優を使っても技量がない監督がつくったら意味がない──ことが実証されるこけおどしのアートハウスばかりだった。
また、黒田大輔がうまかった。スパゲッティの食べ方もしゃべり方も、野卑で擦れっ枯らしで、ある程度いい加減なプロデューサー感が出ていた。
主題歌はVaundyによる書き下ろしだそうでコンセプトにも映像にもマッチしておりエモくなった。なんにせよ、さすが是枝裕和監督の映画だった。
なかなかいいんじゃないかと
ここ(映画.com)を開くと強制的に出てくる赤いジャージ(スウェット?50年後は何て呼んでるんだろ)の少女?の姿。正直「いちいち鬱陶しいな!」って思いながらとりあえず閉じて目的のページに進んでみたものの土曜日深夜、ふと「なんかテレビCMでやってたヤツ?」っていきなり観とおすにはちょうどいいサイズ!
最近(じゃないかな?)メキメキと存在感を増している仲野大賀さん(もうチョロの息子さんとは言わせない)の演技に引き込まれていきます。プロデューサーの山瀬(黒田大輔さん)の怪しげな、昭和っぽい佇まい(今窮地に立たされてる某テレビ局にいそうなキャラ)もいい味出してます。
失ってしまうことに躊躇いを感じながらも未来を変えてしまう脚本家小倉(仲野大賀さん)何が彼をそうさせたのかは少しわかりませんでしたが、この短いストーリーの中でいい余韻を残してエンディングに向かいます。
少女と書きましたがもうベテランの域の福地桃子さん、千と千尋の舞台にも出てたんですね?!東海ローカルの銀行CMにでてらっしゃるので地場のタレントさんかと勘違いしてました。素朴な雰囲気がなかなかよかったです。なんとお父様はチョロの元同僚のカブトムシマニアのあの方なんですね。びっくりです。一世風靡からたくさんの方々が輩出されてて驚きです。
iPhone16の長編CMにまんまとやられた感は否めないですが、よかったと思います。さすがの是枝監督作品でした。リリーさんはさすがに50年後は?って思いましたけど多分銀河鉄道999に乗ってメーテルと旅したのかもしれませんね!?
是非不意打ちを食らって見てほしい
全編iPhone 16 proで撮影されたということで、つまりまるまるiPhone の広告というわけです。YouTube のCMとして始まって「監督是枝裕和」と出るので、おやっと思って気になって最後まで見てしまいました。完全に心のガードが下がった状態で見てしまったので自分でも意外なぐらいくらってしまった。
しかし主人公をテレビドラマの脚本家にしてさりげなくテレビ批判をさせるあたり是枝監督も人が悪い(しかもApple の金で作っといて)。
仲野太賀と福地桃子のやりとりが軽妙なだけにラストが切ない(でも後味はさわやかで余韻は悪くない)。気にいったので僕は最低でももう一回見ますよ。約30分ですぐ見れるし。
夕日
全23件中、1~20件目を表示














