「シリーズ最高作ではないが、そこそこ楽しめる」死霊館 最後の儀式 牛津厚信さんの映画レビュー(感想・評価)
シリーズ最高作ではないが、そこそこ楽しめる
本作の上映時間はシリーズ最長の135分。いざ蓋を開けてみると、なぜそのような長尺になったか納得できる。まずは数十年前の前日譚と呼ぶべき過去の回想から始動。次に今回のメインとなる家族(および家)が見舞われる恐怖と、さらに並行して悪魔払いのエド&ロレイン夫妻の間に育った年頃の娘とその恋人を加えた「新たな旅立ち」というテーマも添えている。つまり相変わらず”家族”に焦点を当てつつ、たった二人で始まった悪魔払いの活動が新たな形へと進化していく大河の行き着く先を示そうとしているのだ。その点、シリーズを長く見守ってきた人にとっては、ある種の見応えと感慨深さがあろう。ただ、これまでの悪魔的キャラ(アナベル、シスター)と比べると今回は「鏡」が災いの元となる分、ややインパクトに欠ける。ホラー演出もこれがジェームズ・ワンならどう楽しく怖く調理しただろう、と考えてしまう。それさえ割り切れば、そこそこ楽しめるはず。
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