「シリーズものとしての難しさと実話を基にする気概を感じた。」死霊館 最後の儀式 NandSさんの映画レビュー(感想・評価)
シリーズものとしての難しさと実話を基にする気概を感じた。
前提として
・原作と思しきものは未読。
・『死霊館』シリーズだと、『〜エンフィールド事件』『アナベル 死霊館の人形』『〜のシスター 呪いの秘密』を視聴済。
・その他マイケル・チャベスの監督作品は未視聴。
シリーズの安定した魅力はあるが、肩透かしが多い印象だった。
"ウォーレン一家"と"スマール一家"、二つの家族の恐怖が重なる。
安定した脚本、一貫したテーマ性、そこに基づいた伏線回収、歴代の登場人物、怪異などのオールスター感もあるし、ファン感謝祭としての遊び心も忘れていない。
率直に言って良作。
なのだが、肝心のホラー描写が弱かった。
ジャンプスケアも色々工夫されているし、ちょっとした瞬間のホラー描写も豊富。Jホラーのエッセンスも感じる。
しかし怖くない。
キャラクターとしてのイメージがついたからか、悪霊たちに愛嬌を感じてしまう。
悪霊たちの造形が似ている。それも恐怖を軽減してしまう。
あと、謎のカメラワークが何箇所かあった。モヤモヤする。
超怖いホラーを期待すると残念な気持ちになるが、
エンタメという意味ではかなりの良作。さすが死霊館。
特に、シリーズファンにとっては良作なのは間違いないと思う。
怖さが物足りない良作。そんな作品。
シリーズはまだ続くのかな。
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