君の顔では泣けないのレビュー・感想・評価
全80件中、21~40件目を表示
結末は、原作と変わらないのか変わってしまったのか
(ネタバレさせたくないので、映画だけでなく原作も読んだ、という方以外はこの先は読まずにお願いします。)
主役の陸とまなみが、とあるきっかけでお互いの心が入れ替わってしまい、入れ替わってしまっている間の2人の生活・人生や心理・葛藤を描くのをメインテーマにした作品なのだと思います。
入れ替わり状態が解消できるのか、それはどんな風に、という、本題ではない方を過度に期待してはならなかったようです。入れ替わりのきっかけとなった出来事が、原作どおりでずいぶんあっさりしていたのは、戻るための行動や2人のその後についても、映画だからといって独自に加えることもない、という表れだったのでしょう。
戻れたとも戻れなかったともどちらともとれる(どちらともとれない、と言った方が良いかも)ラストの数秒くらいシーン、原作にはなかったのですがフラストレーションが残りまくってしまいました。
・外見が陸の方は生存している
(「中身」は戻ったか不明)。
・外見がまなみの方は(ラストに出てきていないので)
生存していない可能性もありえる?
ということで、原作よりも謎が深まったように思うからです。
陸は入れ替わりから無事戻れたが、まなみは(プール飛び込み時か、その後間もなくかに)なくなってしまっている、といういちばん辛そうな結末の可能性も想像されて、何とももどかしい思いで鑑賞を終えました。原作から変えないけれども、物語の続きに関する監督からの何らかのメッセージ、ということでしょう。
まあ、そういう細かいことを気にさせてくれるのも、全体として良い映画作品になっていたからこそだと思いますので、見て良かったです。
この作品も、出来映えに見合うほどには話題に上がっていないような気がしています。上映館数も上映回数も、もっと多くて良いのにと思います。いろいろと事情があるのでしょうが、宣伝不足の気がしてもったいないです。
非日常なのにリアル
入れ替わりというリアリティがないお話しのはずなのにすごく共感が出来るお話しでした。それはきっと無意識に人と比べてなんとなく自分の生活の物足りなさみたいなものに重ねてみえ、涙が止まらなかったのだと思います。陸は親との関係や寂しさがあって旦那さんの存在が支えだったんだろうな。逆にまなみの戻りたいという強い想い、そこで俺の顔で泣かないでと言われた時の気持ちを考えて苦しくなりました。演技が上手いという感想では無く、すごくリアル。本当にその人が居る様な不思議な感覚でした。最後はどちらか分からないけど、自分の中では喫茶店に先に来て待っていたまなみのままなのかな…と思ったり。だけど前とは何か違う雰囲気で2人の変化を感じられる終わり方も心地良かったです。
映画って素敵だなと改めて思い最近あまり観れていなかった映画に沢山触れたくなるそんな作品でした。
今でも頭の片隅にある位私は好きな作品です。
ありがとうございました。
ありそうでなかった入れ替わり系の新たな形
芳根ちゃんが大好きなので見に行きました。
いわゆる男女の体が入れ替わる系の作品です。
その中でも私が見てきた入れ替わり系の作品の中では見たことなかった15年も入れ替わったまま月日が流れているという設定がとても良かったです。
ストーリー的には見ている側が転生ものを見ているかのように現在と過去の回想が行ったり来たりしていきます。
それを見ていくことで彼らの人生がどのように過ごしていきそこにはどのような背景や心の変化や心境があったのかということが徐々に紐解かれていきます。
各時代に変化などはその都度ありつつも基本的に作品の主となるのは主役2人が喫茶店やその時代のどこかで2人が語り合うという場面で進められていくこの物語の進め方も自分的にはすごく良かったです。
終わり方もあれで良かったかなと思います。
プールに飛び込んでエンドロールかと思いきや、そこにやはり戻ってくるんだーとなりました。
自分としては2つの結末が浮かびました。
いつもどおり喫茶店で高橋海人君が待っていたのでそのまま入れ替わらなかったのだろうというパターンと、もう一つは入れ替わりが成功していて、いつも高橋海人くんが喫茶店で先に待っていたからそれに合わせて早く到着しておこうとしたのかな?というパターンです。
一つだけ納得いかなかったのが高橋海人くん側の家族のお母さんがなぜにあんな感じの人なのかが詳しく描かれていないので、ただただ嫌な人って感じでした。
心の病でもあんのかな?って感じでしたよね。
お父さんも良い人そうだけど芳根ちゃんにあんなこと言わなくてもいいのでは?って感じで弟は良い人だったけど、あの家族が本当意味不明の嫌な家族でした。
そこだけは見ていて不快な要素でしたが
作品自体はとても良い作品だと思います。
何より主役の2人、学生時代の役者さん含めとても良い演技を見せてくれています。
2時間ずっと引き込まれてしまいました。
めっちゃオススメです!
難しかった
映画を完成させる最後の1ピースって、観た人の経験とか想像力だと思うんですよ。
だから、同じ映画を観ても人によって感想が違うんですよね。
それで結論から言うと、私はこの映画を上手く完成させる事ができませんでした。
ファンタジー作品の醍醐味って、非現実的の極端な設定の中での登場人物の行動や思慮を見ることで、日常の中で見落としていた事や忘れていた事に気付ける事だと思うんです。
逆にそれが無いと、ただ非現実的な何かを見せられただけになっちゃう。
私は今回、それを見付ける事が出来なかった。
経験や想像力が足りなかったんだと思うんだけど。
それでも、そんな時にこのサイトで高評価を
付けている人のレビューを読むと、目から鱗が落ちる時が有るんですよね。
そういった楽しみも、映画レビューサイトには有ると思うの。
結局、何が言いたいかというと、映画ドットコムさんありがとうかな。
この映画の感想を一つ言うなら、同窓会の芳根さんのヘアスタイル、とても素敵だったな。
SFかファンタジーかと思ってたら純文学作品だった
原作は未読で入れ替わりものとだけの知識で観たら、全然別物でした。
肉体の性が変わる事で起きた認識についての物語でしょうか。
15歳というのがひとつのポイント。それより小さい子どもならもっと簡単に別の性に馴染んだでしょう。逆にもっと大人であれば、肉体の性が変わっても元の性のメンタリティで生きる事ができたでしょう。
15歳というのは第二次性徴と思春期のタイミングでメンタリティはまだ確立していない、肉体の変化に引きづられて変化して成長していく時期です。
そのために主人公の男の子は精神的に不安定なまま、生きていく事になる。目覚める度に自らの顔に触れて確かめる仕草を繰り返し描く事で表現しているのは上手だと思いました。(君の名はなどでもよくある様におっぱいを触ったりしてコメディに走りがちな所です。)
もうひとりの主人公の女の子は正反対に、男性に変わっても上手に生きていく姿が描かれます。恋愛をし、セックスの経験も豊富に、大手の会社に就職もする。
しかし、クライマックスでそれが逆転する。
男の子は葛藤を抱きつつも女性としての自分を受け入れて、結婚、出産を経て、夫と我が子を得て家族を作る。しかし、女の子は本心では男性の肉体を受け入れる事が出来ずにいて孤独なまま、無理矢理に男っぽく振る舞う事で何とか生きてきた。最後は昔話にすがってでも元に戻りたいとまで思い詰める。
このストーリーだと元に戻る事は出来なかったのだろうと思います。一応、どちらとも取れる終わり方でしたが・・・。
なかなかに考えさせられる作品で興味深い作品でした。ラストで戻ったとしても戻れなかったとしても、今後どうやって生きていくのだろう・・・。
難しい演技が要求されたと思いますが、髙橋海人さんと芳根京子さんは見事な演技で素晴らしかったと思います。ちょっとした仕草にも本来の性が垣間見える所などは、特に髙橋海人さんは上手かったと思います。芳根京子さんも男性でありながら女性として初体験をする、妊娠する中で死を意識する、という極限状態を演じていて、なかなかの迫力でした。
今年に観た映画の中でもベスト3に入る良作だと思いました。
ただ、「君の名は」などのエンタメを想像してきた方には拍子抜けというか肩透かしな感想を持つのも理解できる所で、評価は分かれるだろうな、とも思います。
田崎、実家かよ
『累』ぶりの芳根京子の入れ替わり演技を目当てに。
作風的にあれほどの凄まじさはないが、髙橋海人や高校時代の2人も含めてそこは満足。
表情筋とか関節の角度とか、ちゃんと上手かった。
設定としてはラブコメの定番ではあるが、割とシリアス目な雰囲気。
裸見られたくないとか、人間関係や習慣が分からないとかはすっ飛ばすので、違和感はある。
性差の影響ほぼ無いので、同性の方がよかったかも。
それでも、15年という他に類を見ない長期スパンな点が気になって見ていく。
どこまで相手の人生を引き受けるかって、難しいよね…進路や恋愛なんかも…
と思ったら、アッサリ童貞捨てやがった。笑
意味深にじっくり振り返るけど、戻る戻らないに田崎まったく関係ないじゃん。
高校卒業の時、なんで陸は一人で坂平家に?
ワンちゃんがとても長生き。
各家庭の受け入れ具合の差が、親の死にまで尾を引くところが感情的なピーク。
だって人生の半分(=実質半分以上)、社会人生活の全部を入れ替わった状態で過ごしてる。
仕事とか人間関係とか諸々、陸は出産までしてて、自分なら今さら戻ろうとは思えない。
身体がどうであれもう自分の人生だよ。
結果をボカすのは察してたが、ラストカットと前フリからして戻ったような印象。
陸は石川瑠華には入れ替わりのこと話してそうだが、特に何もなかった。
今回は美男美女だったが、美醜の差が極端だとまた話は全然変わってくるんだろうな。
入れ替わった2人の恋愛要素ゼロなのは珍しかったが、万年筆や動画のオチなど弱すぎたのが残念。
自然な会話と笑いの演技は魅力的だった。
そんな終わり方...
15年間の入れ替わり中の苦悩は深さがなくあまり描かれていないように思いました。入れ替わっているのが男女なのでかなりハードルの高そうな童貞を捨てることも簡単にしている(しかも入れ替わってまもなくの学友の身体なのに)し、周りの人も入れ替わったことによる性格の変化に殆ど気付かず、比較的あっさりと環境に馴染んだような印象。
多くの場面が喫茶店でのたわいもない話で間延びしており、もっと簡潔に出来たのではと思います。全体的に内容が薄い。過去の回想も細かく入りすぎて時系列が乱れやすく感じました。
そして、身体が戻れたかどうかの結果を観客に丸投げされたこと。入れ替わるというテーマの提起だけをして回収しないなんて、これはいただけない。オチが思いつかなかったのでしょうか。これで評価が格段に下がりました。最後まで内容が薄い。
あと、「君の顔では泣けない」割には2人ともよく泣いているところは少し笑えてしまいました。
男女入れ替わりの演技は難しいですよね。
結び様
最初タイトルを観た時は「そんな失礼な笑」と思いましたが、あらすじを読むとまさかの性別の入れ替わりが15年続いている男女の話というところにめちゃくちゃそそられて鑑賞。
特典は場面写真カードでした。
ファンタジーな設定ではあるのに、本編では現実の重みをこれでもかってくらい浴びせられるので中々ハードな作品だなと思いました。
思春期ど真ん中な15歳の時に一緒にプールに落ちたことがきっかけで中身が入れ替わり、元に戻る方法を探すも見つからず、その体のまましばらく生活するという選択、もし自分だと思うと最初は異性の体だったり、その人の関係性というところで3日は楽しめると思うんですが、そこを越えたらもう地獄だなと思いました。
今作もとい原作の設定は「君の名は。」がよぎるんですが、あちらは1日ごとに入れ替わるというのが明確にあったので、入れ替わりをどこか楽しめたんだと思いますし、当時は入れ替われたら面白いだろうなーと思ったのですが、今作ではしっかり相手のことを考えての生活になるってのがリアルで良かったです。
陸は元の性格もありまなみが仲の良かった女子とは卒業する頃には不仲になってしまっていたり、自分の母親に会いに行ってもうまく接することができなかったり(母親の性格にもちと問題あり)と中々苦しんでるっぽいんですが、まなみは元の性格の感じで上手くやれており、自分の両親ともすぐ打ち解けられたり、親友ともウリウリできるくらい仲良くなっていたりと、中身が入れ替わったらガッツリ性格も変わっているというところが非常に興味深かったです。
陸の童貞をさらって捨ててしまい、なんなら彼女かセフレかってのを自由奔放にやってるまなみは性を楽しんでいるようでしたし、打って変わってまなみの処女卒業がまさかの親友とのセクロスというとんでもない体験をしてしまったり、まなみの体でガッツリ妊娠していたりと、男性の体では絶対に経験できないものをしているという選択を取っているのは凄いな、自分ではその選択は絶対にしないなともなったりして肝が冷えまくりでした。
それぞれ進学した中で、毎年会う日を決めて会ったりする場面もありつつ、やはり元の体に戻る方法は無いか無いかと探したりもしつつ、元の記憶があやふやになって思わず泣いてしまうだったり、そこでこの作品のタイトルの意味が沁みてくるのが良い作りでした。
確かに自分の泣き顔を見るのって嫌だし、相手の顔で泣くってのも申し訳なさがあったりもするので、そこで元の体に戻りたいというセリフもグッとくるなとなりました。
最後の展開、その後の2人の対面もどっちに転んだんだろうというのも考えられたりして良い終わり方だなと思いました。
中々ない展開で進んでいく作品なので、新鮮味があって良かったと思います。
このシチュエーションってもしかしたら現実でも有り得るんじゃない?と想像力が膨らみながらの帰路でした。
鑑賞日 11/15
鑑賞時間 9:00〜11:10
感情をぶつけ合う場面と言うより、イベントと対話が中心になってしまっている物語構成。
高校一年生時にプールに落ちた際に心と身体とが入れ替わった男女の15年にも及ぶ人生の葛藤と秘密の共有者たる戦友としての軌跡を描く。
最初は30歳になった二人が喫茶店「異邦人」で会っての会食。
そこから過去の回想へ移る。そもそも映画はいきなりプールに落ちた場面から開始なので、「二人が何故プールに転落したのか」が不明。
高校時代は三年間もあったはずだが、ほぼカットで卒業式になる。
しかも、二人とももっと「性別の違う身体に慣れるまでの戸惑いや苦労」があるはずなのに、それもオールカットされているので、両名ともいきなり性別の異なる身体に順応したかのように映るのは不自然。
身体が男で心が女になったほうは、女の子をとっかえひっかえしてプレイボーイになってしまう。
身体が女で心が男になったほうはなかなか環境に順応できずに苦労する。
この差は・・・二人の家庭環境の差もあっただろう。
女の子の方が家族仲が良く、男の子の方は家族関係がギクシャクしていた。
やがて二人とも東京の大学に進学し、社会人へとなっていく。
それぞれに恋愛関係も進行し、肉体関係を結ぶ相手もできる。
心は女の方は女性を抱き、心が男のほうは男性に抱かれた。
お互いに入れ替わり期間が長引いたためか、双方共に同性愛者でもなかったはずなのに「精神的に同姓の相手」と性行為をできるようになっていた。
しかし、男の子の本当の父親が亡くなった際に実の父親が死んだのに泣くことさえ憚られたことから「運命共同体」であるはずの二人の関係が悪化して絶縁状態になってしまう。
男女の入れ替わりと言う難役を双方が上手く務めた印象があり、不自然さは感じない。
唯、時系列が飛び過ぎでもっと「お互いの葛藤や想いを言葉に出してぶつけ合う場面」が多いのかと思ったのだが、それはむしろ少なくて「男女のイベントシーン」のほうが多い構成は肩透かしか。
終盤に「何でもないような振りをしていた身体が男で心が女の側が、実は涙を押し殺して必死に立ち向かおうとしていた場面」は確かに感情を揺さぶられるものがありました。
けれど「沈黙」の場面も多く、登場人物の心情が読めないシーンも多かったです。
尺の問題は分かるのですが、最初っから余りにも問題や衝突が少な過ぎでは?
苦労もせずに正反対の人生に慣れたような印象を受けてしまいました。
作中の最大の謎は「この二人は何故恋人同士にならなかったのか?」だろう。
実際に作中で登場人物からそのことを指摘もされている。
その答えは・・・・・おそらく「かつての自分自身の身体に対して性的な欲求を抱くのは気持ち悪いという感情が強い」ということではないだろうか。
実際、二人が結婚していれば「身体が元に戻ったとしても夫婦であることは変わらない」のだから、人間関係の影響が小さかったはずだ。
その点が実に「異色」だと思った。
数十年に一度のタイミングで必ず製作される男女入れ替わり作品。味付けによってはコメディーにもロマンスにもなるんだけど・・・
注:原作未読でのレビューなので悪しからずご了承下さい。
プールの中からカメラを回している最初の導入部分なのですが、ここの表現がとても弱く感じるんです。まなみと陸がプールに落ちる事になった原因が描かれていないし、男女入れ替わりという大事件が起きるには、出合いがしらにぶつかるとか階段から落ちるとか、相当なエネルギーがないと画的に面白くないですよね。
で、そんな自分の期待もむなしく、ドボンと落ちてから何もなかったかのように喫茶店のシーンに移ります。画面中央に「30」の数字が出てから大人になったまなみと陸が出てくるので、「あぁ、これはその時点の二人の年齢なのね」というのはすぐに判りました。
作品の大部分はまなみと陸の会話で成り立っていますが、この会話の部分の設定と見せ方はなかなか秀逸だと思います。①いきなり30歳の二人の会話を見せておいて、感情の起伏や家族・友達との接点を見せる時は、15歳・21歳・27歳と節目の年齢のところに時間を前後させる。②二人の会話をより際立たせるために、余計なBGMを入れないで観客を会話に集中させている。③まなみと陸を演じた髙橋海人と芳根京子は大人だからもちろん、高校時代の武市尚士と西川愛莉も、上手に人格が入れ替わっている演技をしているところです。
女の心を持った男を演じる時は、やり過ぎると「新宿二丁目の住人」になってしまいますし、男の心を持った女を演じる時は、やり過ぎると「ガサツな泉ピン子」になってしまいますから加減が難しいですね。この作品の芳根京子は、陸の家でのキレ芸がとても良かったので、一番の功労者と言えるでしょう。
もし皆さんが異性と激突して中身が入れ替わっちゃったらどうしますか? 自分だったらとにかく何か理由を付けて二人だけになって、お互いの情報を交換し合うと思います。そして元に戻れないことが決定的になったら、更に距離を縮めて最終的には結婚する事を選択します。それ以外の方法で「元の自分」と常に一緒にいる方法は無いですからね。
想いが深く中々秀作!やがて元に戻ろうとせず運命を受け入れて行くところが良い
15年もの間、二人が定期的に通い続ける喫茶店。
時代は変わって行くがお店はそこに在り続ける。
マスタ-も年齢を重ね変わって行くが、お店は在り続ける。
それは きっと事情のある二人を支える為であったのではないでしょうか・・・。
今日は、男女が入れ替わってしまった話「君の顔では泣けない」を早速観ました。
今までも 友人間の男女だったり、親子だったり、家族だったり入れ替わるネタは色々と有りました。そして決まって映画終盤には元に戻って 安堵する作品が定番だったと思います。
しかし今作は元に戻れなく有るうちに、戻りたくない 戻らなくてもいいという
人生の節目を超えてしまいます。
運命を受け入れると言う事。その部分を淡々と描いており、時々お互いが会う事で自分の人生と、もしもの相手の人生の二重を 不安でありながらも楽しんでも居る事に気が付きます。
人生とは 嫌な事もあり、楽しい事もあり、離れているから冷静に理解できる事もあり。そこがこの映画の特徴なのかと感じました。
---------------
今作では中学生男女の友人同士が15歳~30歳までの長い間元に戻らずにお互いが生きてきます。
男女入れ替わった後:
・坂平陸 役(一般家庭 アパ-ト):芳根京子さん
(高校生時代:西川愛莉さん)
・水村まなみ 役(裕福な家 邸宅):髙橋海人さん
(高校生時代:武市尚士さん)
プ-ルに落ちた時にお互いが入れ替わる。
明日に成ったら元に戻ると思い続けて 15年過ぎてしまう。
30歳にお互いがなった時、坡平は元に戻るかも知れない現象を見つけ
水村に告げるが、その時既に二人には大きな人生の節目を超えてきてしまっていた。戻りたい坡平と、戻りたく無いかも知れない水村がそこに居た。
運命の日、もう一度 二人プールに飛び込むが 果たして元に戻れるのか~!
-------------------
(感じた事)
・兎に角 違和感なく観れたのが、水村まなみを演じた髙橋さんですね。
中々上手だったと思います。
そして 坂平陸 を演じた芳根さん。
二人見事に演じ切っていたと感じました。
・坂平の父が亡くなってしまう所。葬儀で弟と出会い 家族の想い出を語る所は良かった。何故彼女が冷蔵庫の雪だるまの事を知ってるのか。 疑問に相手には思われごまかすが、兄として 実の弟と会話出来た瞬間でもあり 家族として元に戻れた思いがそこに在ったんだなと 感じます。
・水村が男性と結婚して、かつ妊娠までしてしまう所ですね。
夫に対して冷たい言葉を掛けてしまうが 夫がせめてお守りだけでもと言って
彼女が捨てたハズのお守りの万年筆? ゴミ箱から拾っていて渡す所。
ここはジーンと来ました。ここの想いは家族なんだと感じる場面でした。
・15歳~30歳まで 行ったり来たりして、かつ 坡平家、水村家へも交互に出てきたりします。しかし 内容の見せ方が定まっていて決して複雑に成らず見せている所は演出がシッカリ出来ている証拠だと思いますね。
--------
終盤まで見て来て、もはや元に戻るのは手遅れかと思える程 人生の色々な節目をこの15年で経てきます。そう言う年代なんだなと改めて感じ獲りました。
変わらずに この人生を受け入れる。そう言う所に行き着こうとさせているのが優れているポイントかと思います。
やがて 最後の運命に身を任せ、二人はプールに飛び込む。
果たして 二人は元に戻れたのか・・・
劇場で彼等の笑顔から それを感じ取って欲しいと思います。
ご興味御座います方は
是非 劇場へどうぞ!
頭を使いました
男が女、女が男。単純だけど脳内変換しないと頭がバグるキャラクター設定だけに頭を使いました。演技も相当なチャレンジだったと推測します。片岡のヒステリック母ちゃんのシーンだけ訳が分かりませんでした。
芸術作品ということを承知の上で、あえて現代っ子のような感想を書かかせて頂くと、結末を明確に描かずに観客に丸投げするのは乱暴だと思いました。
「君の顔では泣けない」というタイトルに引っ張られているけど、大事なことはそことは違うところにあるように感じました。そういう意味では2回目を観たら新たな発見がある作品かもと思いました。
壮大な思考実験
壮大な思考実験であり、壮大なホラー。
入れ替わった体のまま淡々とその日々を紡いで生きていくさまは、日常への賛歌でもあるけれど 同時に正常化バイアスという抑圧の果てではないかとも思ってしまいます。
陸は、本当の自分に戻るために 我が子から離れられ、まなみに手放しで我が子をゆだねられるのだろうか。
まなみは、本当の自分に戻りたいという願望と、イコール 陸が必死に築いた家庭を 労せずして手に入れたい願望の境界線が無くなってやしないか。
私の中で「登場人物に違和感を感じるものの、それも含めて作品の出来栄えがトップクラス」な作品のひとつとなった。
入れ替わって間もない時の陸の動画はトリガー
まなみの心を動かしたのは、陸の入れ替わった間もない未来への動画メッセージ。陸の本心と今までのお互いを気遣う気持ちから夫と娘を託しも信頼感は、絶大だっと思う。
結果どうあっても、あの両名なら双方二人分を生き抜ける! 確信があるのでどんな結果でも納得!!
音楽に頼らないストーリーに
極限までに、生活音を生かした映像。
音楽が流れず、エンドロールですら、ピアノのソロのみ。
シナリオが活きてるからこその自信を感じました。
そして、今までにない「入れ替わり」の視点。心とカラダが違うというところをとことん追求しているような。
肉体と魂についてとか、なんだかホントに考えさせられる。あとからジワジワくる。
芳根さんも高橋さんも、ホントに、すごい演技。ちょっとしたクセで男性を出したり、女性を感じさせたり。
いや、でも、坂平君は勝手じゃないか?身が2つになったら、もう、戻れなくないか?
いや〜どうなんだろう?
本当は、2人が結婚しちゃったらいいのにって、陳腐な考えが浮かんでた。
そしたら、なんかまるっとならないかって。
タイトルなし(ネタバレ)
入れ替わりなんて現実では起きないのに、役者さん達の演技があまりにも自然で細かい仕草や話し方まで相手そのものになっていて、本当に2人は入れ替わったんだって思うほどリアルに感じた。
入れ替わりを受け入れた後の二人の行動に違和感
芳根京子さんの演技は本当にすごかったです。入れ替わりモノってどうしてもコメディになりがちだし、お決まりのギャグも多いじゃない中、そこをあえて真面目な人間ドラマとして描いたのはすごく意欲的でした。
でも、だからこそ中盤からの展開がキツかったです……。 他人の身体なのに、本人に相談なく「結婚」とか「出産」とか、人生の超重要イベントを勝手に進めちゃうのはデリカシーなさすぎません? 相手へのリスペクトが感じられなくて、主要キャラたちへの違和感がぬぐえませんでした。
特に一番引いちゃったのが、女性になった陸が「かつての自分の親友(男)」を最初の相手に選ぶところ。ここ、生理的に本当に無理でした。もし自分が女に入れ替わったとして、昔からの男友達を恋愛対象に見れます? 絶対無理ですよね。もし陸が本当にまなみの身体やそれまでの生き方を尊重してるなら、入れ替わる前の二人を知らない、全く無関係な新しい知り合いを選ぶべきだったんじゃないかなぁ。
終盤の「元に戻るかどうか」の決断も、なんかウヤムヤのまま決まっちゃって残念でした。だって、もしあのまま戻ったら、陸は家族を捨てなきゃいけないし、まなみはいきなり「陸が勝手に選んだ夫と子供」を家族として受け入れて生きていかなきゃいけないわけですよね? その覚悟や責任の重さが宙ぶらりんな感じがして、ちょっと無責任に見えちゃいました。
芳根京子さんの好演を見る価値はあるけど、脚本の倫理観と詰めの甘さがどうしても惜しい!って感じの映画でした。
それぞれの痛みや悩みに寄り添ってくれるお話
男女入れ替わりもののドタバタ感は無く、それぞれが元に戻った時のことを考え、気遣い合っている優しさのお話でした。
男性には男性の、女性には女性の身体的、肉体的、そして社会的な痛みや恐怖があり、それをお互いぎが分かち合う姿を芳根京子さんと、髙橋海人さんが丁寧に演じてくれました。
また、痛みや恐怖だけで無く、喜びや成長の共有もしていくことで、運命共同体の二人が、今後もハイタッチしながら生きていくんだなと、希望も感じるストーリーでした。
一緒に見た配偶者とは、最後どっちかというのが逆で、男女で見た感想が変わってきそうだなとも思いました。
次は自分がどう感じるか、改めて見てみたいと思える映画でした。
繊細に、丁寧に。
もしかしたら、元に戻れるかも?
高校生の男女が入れ替わり、戻らないままの15年間を描いた物語。
お互いしか知らないこの秘密と向き合いながら、時に葛藤し、時に折り合いをつけつつどう生きるのか。生きてきたのか。
高校時代の2人と、以降の2人。4人の陸とまなみを演じた俳優陣の演技が光る。
気持ちの機微を細やかに、丁寧に作られた余韻の残る作品でした。
以下ネタバレ。
冒頭の髙橋海人演じるまなみの背中。
演じているのは男性のはずなのに、まなみにしか見えず、ここで一気に物語に入り込むことができる。
芳根京子演じる陸との2人の会話は、口調もふとした仕草もとても自然。いわゆる男らしい、女らしいというものではなく、陸とまなみそのもの。
後半、会社でのまなみが思わず気持ちを吐露する。それまで時に飄々と生きているのかとさえ思える節のあったまなみの口から、苦しんできたことが語られる。映画の中でも苦しくなってしまうシーンの一つ。
そして車中で最後、陸の気持ちを受け止めるまなみのリアクションにまた胸が締め付けられる。
2人は元に戻りたいのか、戻るのか。原作よりもほんの少しだけ先を描いたラストも印象的。
入れ替わりものが苦手な人こそ楽しめる作品のように思う。
全80件中、21~40件目を表示





