「入口だけ豪華で平べったい」君の顔では泣けない 蒼色さんの映画レビュー（感想・評価）
入口だけ豪華で平べったい
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中身が入れ替わりなんて定番の設定でも戻れなくなる挙げ句15年立つっていうのはおもろい設定だなと鑑賞
これが入りの設定だけの面白みで止まってしまっていてあとは冗長でしかなかった印象がかなり強い
短絡的な入れ替わりではでは気にならないかもだが、人生を歩むとなるとトランスジェンダーとして暮らしていくことになるわけで個々に対する言及が薄いと言う印象
入れ替わってもいい人と出会ったから好きになるし子供もできるよねー...じゃないのよって感じ
脚本的には性差に悩むってよりはその性に染まっていくって印象だったんだろうか...
そもそもそんな入れ替わり設定だからどうしても感情の移入先がない...唯一来るなと思ったのは葬式で会った弟はとてもよかった
そして個人的に明確に冷めたポイントが各シーンの弱さ
俳優さんを信じられているのはいいのだけども、たとえば電話しているのを長回しでつらつらバストアップだけ取るみたいなのはとってもしんどく感じた
双方中性的ないし異なる性別の人が入っているという前提の演技は上手かったとは思う、でもはっきり言ってその演出のやり方に見合う俳優さんではないと失礼ながら思ってしまった。
映画館で映画を見るうえで2000円は払う前に躊躇すれど払ったあとに後悔することはしないけど、こういった作品に出会うとちょっとまだ邦画には警戒心が生まれてしまうよなっていうのを久々に感じた作品だった
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