「入れ替わりを受け入れた後の二人の行動に違和感」君の顔では泣けない よしてさんの映画レビュー(感想・評価)
入れ替わりを受け入れた後の二人の行動に違和感
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芳根京子さんの演技は本当にすごかったです。入れ替わりモノってどうしてもコメディになりがちだし、お決まりのギャグも多いじゃない中、そこをあえて真面目な人間ドラマとして描いたのはすごく意欲的でした。
でも、だからこそ中盤からの展開がキツかったです……。 他人の身体なのに、本人に相談なく「結婚」とか「出産」とか、人生の超重要イベントを勝手に進めちゃうのはデリカシーなさすぎません? 相手へのリスペクトが感じられなくて、主要キャラたちへの違和感がぬぐえませんでした。
特に一番引いちゃったのが、女性になった陸が「かつての自分の親友(男)」を最初の相手に選ぶところ。ここ、生理的に本当に無理でした。もし自分が女に入れ替わったとして、昔からの男友達を恋愛対象に見れます? 絶対無理ですよね。もし陸が本当にまなみの身体やそれまでの生き方を尊重してるなら、入れ替わる前の二人を知らない、全く無関係な新しい知り合いを選ぶべきだったんじゃないかなぁ。
終盤の「元に戻るかどうか」の決断も、なんかウヤムヤのまま決まっちゃって残念でした。だって、もしあのまま戻ったら、陸は家族を捨てなきゃいけないし、まなみはいきなり「陸が勝手に選んだ夫と子供」を家族として受け入れて生きていかなきゃいけないわけですよね? その覚悟や責任の重さが宙ぶらりんな感じがして、ちょっと無責任に見えちゃいました。
芳根京子さんの好演を見る価値はあるけど、脚本の倫理観と詰めの甘さがどうしても惜しい!って感じの映画でした。
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