劇場公開日 2025年11月14日

「二人の喧嘩シーンが胸を打つ」君の顔では泣けない 月子さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 二人の喧嘩シーンが胸を打つ

2025年11月15日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

男女入れ替わりはファンタジーの要素なのだが、徹底してリアリティに重きを置いた物語。互いの精神的辛さでは温度感の違いもあり、不憫すぎる悲劇だ。
個人的にはダークファンタジーに振り切っても良かったのだが、今作には借り物の人生を受容する勇気と優しさ、そして性のセンシティブな部分もしっかり描かれているところが新しい。

15歳学生の少年少女を演じた子役の二人だが、決して演技が上手とは言えなかった。
ただ大人組の芳根京子さんと髙橋海人さんが、それぞれの陸とマナミを仕草や台詞回しで説得力のある会話劇として成り立たせており、魅入ってしまった。自然すぎて演じる意識のレベルが凄い。

それぞれの親御さんも自分の子供のことは案外気付かないものなのか?いや何かが違うと気付くことが出来ないなんて不自然だ、それは本当に悲しい。

そんな中、陸の旦那さん役の前原滉さんは今回も素敵な役でのご出演、最高でした。

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月子
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