「震災絡みの4編のオムニバス」アフター・ザ・クエイク minavoさんの映画レビュー(感想・評価)
震災絡みの4編のオムニバス
観に行った方からわけわかんなかったから観て感想を聞かせてと言われて、いそいそと。
震災にまつわる4編のオムニバスなんですね。元々はバラバラな短編の原作を年代別に章立てでみせてくれる。
1話目 阪神・淡路大震災の後にいきなり離婚される若い夫婦の話。旦那の中身が空っぽと振られる。旦那は傷心旅行先の北海道で妖精みたいな女と出会ってすぐセックスする。
2話目 阪神・淡路大震災で家族を亡くして、毎日焚き火してる、たぶん画家の話。いつも行くコンビニの女の子が心中を持ちかける。
3話目 東日本大震災に宗教団体がボランティアに行くが、男の子が拒否する。
4話目 歌舞伎町の満喫で暮らす駐車場の警備員が、カエルと一緒に首都圏直下型地震を回避する。
ひとつひとつの話は、予期せぬ不幸にあった人、合わない人、結局は虚無感や孤独感をもちつつ、生きなければいけない現実を描いているのは理解できる。
ただ、元々バラバラのお話をなんとかつないで1本の映画にする試みがうまくいってない。
特に4話目のカエルの話が浮いてみえるのは、これだけが被災してない東京視点の話だから。当事者意識を持たせる意図はわかるが、実際に被災された方の立場に立つと言い訳がましく見えてしまわないか。
コメントする
