劇場公開日 2025年12月24日

「年忘れ作品としていいかも」映画ラストマン FIRST LOVE Tofuさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5 年忘れ作品としていいかも

2025年12月28日
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鑑賞方法:映画館

2023年放映のテレビドラマ、盲目のFBI特別捜査官、皆実広見と警視庁の刑事、護道心太朗のバディもの、の劇場版。今回は北海道を舞台にロシアからの亡命者を巡る攻防戦を展開する。

この手の作品はとにかく娯楽として楽しめばいいので、余計なツッコミどころとか探している方が野暮。劇場が明るくなったときに、隣に座っていた中年夫婦が「結構面白かったよね」とか話をしていたので、きっとそれが正解な鑑賞法に違いないのだが……。

最初に良かった点を開けておくと、アクション場面は決してちゃっちくは見えなかった。この辺の邦画のクオリティは格段に上がってきていると思う。

でも、果たしてFBIからの二人目の研修生は必要だったのか?せっかく登場させるのであればもう少し見せ場を作ってもよかったのではないだろうか?皆実と心太朗の間に入れるのが難しいのであれば、例えば泉と新たな若手のバディを誕生させることもできたはず。

また、いかんせん回想場面が長すぎる。サブタイトルのFirst Loveに重きを置きすぎていないないだろうか。振り切りたいならプリクエル(前日譚)として全編それにしてしまってもいい。中途半端に尺をとってしまって、本編の展開が不十分になってしまっては元の木阿弥。

そして、国家プロジェクトを任せられるほどのエンジニアが登場するのなら、もっと何かテクノロジーを活用したような解決策などが織り込まれてもいいのではないかと思ったのだが、結局、最後まで全部アナログだった。

余談だが、恐らく撮影時期(たぶん去年の冬)が朝ドラと被っていたであろう今田美桜は本当にちょい役での出演。まぁ、吉田羊や松尾諭などを含めてドラマ時代のレギュラーは一応顔を出させなくちゃ、という感じだったのだろう。

それにしても、上映前にその作品(本編)の予告編が流れた(それも2回も!)のは初体験かも。

Tofu
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