「94点/☆4.4」映画ラストマン FIRST LOVE 映画感想ドリーチャンネルさんの映画レビュー(感想・評価)
94点/☆4.4
テレビドラマの映画化と聞くと「小銭稼ぎ」「テレビでやればいい」といった否定的な声が上がるのも無理はない。実際、そう言われても仕方のない作品が存在するのも事実。
だが本作に限っては、一度その偏見を脇に置いてほしい。理由はただ一つ脚本が黒岩勉だからである。
『キングダム』『TOKYO MER』『グランメゾン東京』『ONE PIECE FILM RED』原作・オリジナルを問わずヒットを連発する黒岩勉は、いま最も信頼できる脚本家の一人だ。そんな彼が手がけた完全新作の映画化。面白くないはずがない。
物語は、全盲のFBI捜査官・皆実広見(福山雅治)と、刑事・護道心太朗(大泉洋)が実の兄弟であると知ってから2年後。再び日本を訪れた二人は北海道へ向かい、皆実の初恋の人ナギサと再会する。彼女を追う謎の組織、そして世界規模の陰謀。無敵のバディが再び動き出す。
本作の核となるのは、皆実の初恋。愛した人を守りたいという普遍的な感情が、美しく描かれる過去パートによって強く胸に迫る。
特に印象的なのが、大学時代の皆実を演じた濱田龍臣。福山雅治特有の間や話し方を完璧に再現し、単なる若返り役を超えた説得力を持たせている。
また、ナギサの学生時代を演じた當真あみの瑞々しさも素晴らしく、淡く切ない記憶として物語に深みを与えていた。
だからこそ、中盤で用意されたまさかのどんでん返しが効いてくる。
序盤から何となく感じていた、細かなセリフの違和感や駆け引きを思わせるやり取りが、ここで一気に腑に落ちる。
福山雅治と大泉洋の相性抜群の掛け合い、事件そのものは派手なアクション中心で重厚さは控えめだが、本作の本質はそこではない。ナギサにまつわる秘密と、皆実の人間らしい「愛」こそが最大の見どころ。
エンドロールで流れる、福山雅治と稲葉浩志によるバディソングもまた格別で、特別な時間をさらに至福のものへと装飾してくれる。
嫌いになったからじゃない。
お互いの夢を叶えるために。
だけど、僕がもっと強ければ。
僕に、もっと覚悟があれば。
初恋の記憶を辿るたび、なぜか涙がこぼれる。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。
